推してけ!推してけ!

「推してけ! 推してけ!」第4回 ◆『9月9日9時9分』(一木けい・著)
評者・浅野智哉(ライター・著述家) 南国の果実のように鮮やかな飛躍 何人もの実力派を輩出してきた新人賞『女による女のためのR─18文学賞』で、近年最高の収穫作家と呼べるのが、一木けいだ。2016年、読者賞となったデビュー作を収録した『1ミリの後悔もない、はずがない』が、アーティストの椎名林檎から絶賛され、1作目にして話題をさらった。続けて発表した『愛を知
「推してけ! 推してけ!」第3回 ◆『あんときのRADWIMPS 「人生 出会い」編』(日野 淳・著)
評者・日野 淳(ライター・編集者) 描かれる表現者の壮絶な業 大ヒット映画『君の名は。』『天気の子』の音楽を担当し、一躍国民的ロックバンドとなったRADWIMPS。本書の著者は彼らのレコード会社担当スタッフ。高校生だったRADWIMPSを知り、野田洋次郎という全く新しい才能が生み出す楽曲に魅了され、以来ずっと共に歩み続けている。
「推してけ! 推してけ!」第2回 ◆『私のカレーを食べてください』(幸村しゅう・著)
評者・印度カリー子(スパイス料理研究家) カレー愛が形作る人生 世界で日本ほどカレーの種類が豊かな国はないかもしれない。一般的なルーのカレーから、ホテルの欧風カレー、蕎麦屋のカレー、インドカレー、スパイスカレー、和風の創作カレー……。カレーという一言で括れないほど広大な料理を愛している国民こそが日本人だ。
「推してけ! 推してけ!」番外編 ◆『スクリーンが待っている』(西川美和・著)
評者・北村 薫(作家) 創造の聖域をかいま見せてくれる本 この本の中心をなしているのは、著者が、映画『すばらしき世界』をいかにして完成させたか――その経過を語る文章です。
「推してけ! 推してけ!」第1回 ◆『アンダークラス』(相場英雄・著)
評者・藻谷浩介(地域エコノミスト) 金がないか、心がないか。本当の下層(アンダークラス)はどっちだ? 寒風吹きすさぶ、初冬の秋田県能代市郊外。凍てつく水路に、車椅子ごと落ちて死亡した、末期がんの老女。介護職員の若いベトナム人女性が、自殺幇助容疑で逮捕される。