小学館文庫

これぞ周五郎!江戸町人の哀歓を描く短編集

 現代劇から時代物、人生の暗部を冷徹に抉る重厚な作品からから軽妙洒脱なユーモアものと、ジャンル、作風を問わず多くの傑作を残した山本周五郎。時代物においても多彩な作品を残しましたが、何とい…

フランス絵画の巨匠を巡る読んで旅するビジュアル文庫

 比べるべきもののない都がパリだ〜詩人リルケがこう表現した芸術の都へと旅が始まる。「美の旅人スペイン編」に続く、フランス編のシリーズ第一巻。「一枚の素晴らしき絵画」に出逢うために作家・伊…

本の街・神保町を舞台にした青春恋愛映画の原作小説。

 交際を始めて1年になる恋人から、突然、「他の女性と結婚することになった」と告げられた貴子は、深く傷ついて、ただ泣き暮らす毎日を送ることになった。職場恋愛だったために会社も辞めることにな…

異能の音楽家が綴るエッセイ第二弾

 21世紀日本を代表するカルチャー・ヒーローとなった菊地成孔が、1996年から2004年の間に書いたさまざまな領域についてのエッセイ・評論をコンパイルし、その合間に新宿歌舞伎町のホテルで…

家康が恐れた「大奥のキリシタン」

 若き日の徳川家康を苦しめた浄土真宗信徒らによる「一向一揆」。家康は約30万人に膨れ上がり勢力を増すキリシタンに「一向一揆」化の悪夢を見た。 折しも江戸城大奥では女中・おたあジュリ…

人気歌人穂村弘、衝撃のダメエッセイ第二弾

 正義の味方はもういない。金利はまったくゼロに近い。高度成長期に育ち、バブル期に青春時代を過ごした40代独身男は、デフレとスタバとケータイに囲まれて、ぼろぼろの21世紀を生きている。永遠…

行動派作家のすべてが楽しめる珠玉エッセイ集

 若き日の東京の記憶、家族や仲間と暮らしてたいろいろな家のこと、愛すべき本のこと、大好きなビールや麺や味噌汁のこと。そして旅のこと。日本のみならず、地球各所の驚くべき風景から、出会った人…

映画化決定!「ちょんまげぷりん」待望の続編

 木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四才になっていた。コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込ま…

累計25万部ヒットの大人気シリーズ、待望の第四弾!

 難関の入部テストをくぐり抜け、みごと名門海堂高校野球部へ入部した吾郎と寿也。  二軍、一軍へとはい上がるため意気込む吾郎たち。  しかし彼らを待ち受けていたのは“夢島”と呼ばれ…

ジャズピアニストが綴る夜の銀座の青春記

 日本有数の人気ジャズ・ピアニスト、南博が綴る、爆笑と感動の青春記。真面目なクラシック・ピアニスト志望だった南青年は、ある日ふと聴いたジャズに魅せられ、人生が一変した。小岩のキャバレー、…

稲尾からマー君まで、エース達を語り尽くす

 チーム浮上の鍵は「ピッチングスタッフの充実にあり」と語る知将が、投手陣の核となるエースの存在意義とリーダー論、さらには一流と二流の違いをつづる。稲尾和久、杉浦忠、江夏豊ら往年のエース達…

生き物と人間の深い関わりを描いた作品集

 夜の国道で道路の中央に蹲っている少年がいた。彼は、一緒に暮らしていた老人が死ぬ間際に残した言葉を守り、飼っていた蟹が海岸で産卵しようと移動するのを、命がけで守ろうとしていたのだった。そ…

遠山の金さんと国芳は、恋のライバルだった!?

 黒船来航、団十郎(だんじゅうろう)の謎の自殺と揺れる世の中で、江戸っ子浮世絵師国(くに)芳(よし)は吉原でトロロ事件を巻き起こしたりしながらも、機転とユーモアで話題作を次々と生みだして…

おかげさまで累計70万部突破しました!

 時は一九七〇年代。田舎町に住むヤンチャでムチャでワンパクな男子高校生と町の駐在さんが“あいかわらず”繰り広げるイタズラ合戦第七弾。    高校入学から間もなくして写真部に入部したマ…

『感染』の仙川環が送る医療ミステリー第5弾!

 近年急増する若年性アルツハイマーで叔母を亡くした長山歩美。その死に疑問を抱いた大学病院の主治医・佐野将彦。叔母の死と重なるようにして起きた、同病の患者を狙った連続殺人事件。叔母ももしか…

溝口洋、高校二年。加速する青春の日々!

 中学三年の秋、「金剛ヶ峰自転車ロードレース」に参加した溝口洋。その好成績からスポーツ推薦で南雲学院高等部に進学、活躍を期待される自転車部の中心選手の一人となっていた。 しかし、二年に…

傑作青春スポーツ小説が改訂新装版で登場!

 スポーツ青春小説の第一人者・川西蘭が満を持して放った長編自転車小説の傑作が、改訂新装版で登場! 競売で手に入れた元郵便配達用の自転車をこよなく愛する鳴滝村の中学生・溝口洋。春休みの一…

竹光侍 一
著/永福一成 発売日:2010-05-07

その男の本性、狂気か。

 江戸のかたぎ長屋にやってきた浪人・瀬能宗一郎。ある日、彼のもとに侍の集団が押しかけてきた。道場破りをされた恨みをはらすべく果たし合いを申し込んできたのだ。宗一郎は、彼らを抜刀することな…

三島自決の真実に迫る兵士シリーズ最終巻

 1970年11月25日——自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、作家・三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。<これほどお互ひに敬意と揶揄を忘れぬ、思ひ…

これぞ、ど根性サクセスストーリーの傑作!

 丑之助を株の世界に導いてくれ、何かと可愛がってくれた富士証券の社長・木谷が自殺した。大恩人の死にショックを受けた丑之助は、株屋を廃業し、故郷の愛媛に帰る。  一応の成功者と思われてい…

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