HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第28回

HKT48の田島芽瑠の読メル幸せ

第28回


8月になりました?

突然なのですが、私は妄想が大好きです。
アイドルが急に何を言い出すんだ!って思いました?
だってほら、同じようなニュースばかりで気が滅入ってしまいそうじゃないですか。そんな時に、ここでもそういう話ししちゃったら、どんどんどんよりしていきませんか?
だからここぐらい、ホッとひと息ついてくださいな☺️気を張ることの多い毎日の中で、少しでもここが息抜きの場になれば良いなと思います。

さて、妄想の材料には、この世に存在しないものとするものがあるし、妄想っていっても色んな種類がありますよね。
私が好きな妄想は、もっぱらストーリーを考える事!
例えば、秋元先生の歌詞で物語を想像してみたり、メンバーの1人を主人公にして物語を考えたり、電車に乗った瞬間から映画のワンシーンを妄想してみたり…。パッとスイッチを入れれば、いつだってすぐに脳がシナリオを作り出すんです。
こういうのいつか言語化できたらいいのに…なんて思ってた時に、運命のような本に出合いました。

それが今回紹介する、山里亮太さんの『山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。』(B.L.T.MOOK 35号)です?

メルちゃん

最高の妄想小説!!こういうのが読みたかったの!って胸が高鳴りました。
実在する16人の女優・アイドルの芸能人の方々をモデルにした、タイトルの通り「妄想」が言語化された作品。本当に実在する人物が主人公なので、読み手の私達の脳内もより鮮明に映像化されて、自分の中の劇場で映画化されてるんです。それが新しい感覚で面白い!

主人公が想像できるからこそ、「確かにぽい~!」「わかる」って作者に共感してしまう。目次に戻って、「次はこの方か」って思いながら、ページをめくるドキドキ感!どんな物語になるんだろうって、主人公を軸として、山里先生と我々読者が一緒に妄想していくのが楽しかったです!

メルちゃん

今まで出合った事のない新しい小説でした。
「イラストのない漫画」みたいな感じです。それって小説じゃ?って思うじゃないですか。そうではなく、小説と漫画の間の世界なんですよ。中身はハッキリしてるんだけど、でも実態のない空想の世界…不思議な気分。しかも凄いのがワンパターンじゃないってこと。妄想なのに、ジャンルが様々でどれも被らないから飽きさせない。いやー本当に天才です。妄想って素晴らしいと改めて思いました?

メルちゃん

山里先生の作品を読んで1番に思ったのは、私もしてみたい!でした。
例えば、秋元先生の歌を10曲お借りしてその歌詞を種にして物語を育てる的な。きっといい花が咲くと思うんですよね…。これはただの私の妄想ですが?
私にとって夢が広がる一冊でした。

皆さんも是非、妄想の世界に遊びに来てください。
一度来たら…もう帰れないかもしれません。

なんてね。

素敵な本の旅を。田島芽瑠でした。

メルちゃん

(次回は9月中旬に更新予定です)

 
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