柳 広司

◇自著を語る◇  柳 広司『太平洋食堂』
 何年か前、ある編集者からこんなことを言われた。  ──柳さんは政治的なことを書かれるので、うちでは書いて頂けません。  二十一世紀の、日本国内での話である。  今回上梓した『太平洋食堂』は、明治政府
▽▷△超短編!大どんでん返し▼▶︎▲ 柳 広司「阿蘭陀幽霊」
「このお屋敷に日本人の幽霊が出ると聞いて来たのですが?」  橘彰は屋敷の主人だという老人に名刺を差し出した。名刺には「ゴースト・ライター」の肩書が印刷されている。ニヤリと笑い、「違います。代作者ではな