編集者コラム

◎編集者コラム◎ 『舌の上の散歩道』團 伊玖磨
「自分が過去の五万五千食の中で経験して印象深かった食事を思い出し、原稿用紙の一枚々々に、舌の上に自分が行ってきた散歩を記して見よう」(『舌の上の散歩道』より)『ぞうさん』『花の街』などの童謡、『祝典行進曲』『夕鶴』などのクラシック曲を作った大作曲家である團伊玖磨氏。そのもう一つの顔は『パイプのけむり』シリーズで知られる
◎編集者コラム◎ 『鴨川食堂しあわせ』柏井 壽
 あの大人気「鴨川食堂」シリーズの最新刊が、さらにボリュームアップして発売になりました! 9巻目となる本作は、「しあわせ」と題されました。著者の柏井さんたっての希望です。実は、最初の段階では「まごころ」としていたのですが、ご意見をいただいて、変更することになりました。以下は、柏井さんからのメールに記されていたものです。
◎編集者コラム◎ 『うかれ堂騒動記 恋のかわら版』吉森大祐
 このたび、小学館時代小説文庫に初登場くださった吉森大祐先生は、新進気鋭の作家さん。『幕末ダウンタウン』で第十二回小説現代長編新人賞を、『ぴりりと可楽!』で第三回細谷正充賞を受賞された実力派でもあります。もはや面白さが確定しているといってもよい、吉森先生の最新作は、なんと初の文庫書き下ろし!いやが上にも期待が高まってし
◎編集者コラム◎ 『燃えよ、あんず』藤谷 治
 このお話は、著者がかつて下北沢に開いていた本屋さん・フィクショネスを舞台にした、店主や常連客たちが巻き起こす悲喜こもごもの人間ドラマです。実際に登場人物とまんま同じひとは、そこは小説なので存在しないようですが、かなりイメージに近い人なんかもいると聞いています。ちなみに、私は仕事場を兼ねていたそのお店に何度もお邪魔した
◎編集者コラム◎ 『いつでも母と 自宅でママを看取るまで』山口恵以子
 山口恵以子さんに、本書のもとになる女性セブンでの連載を依頼するべくお目にかかったのは2019年1月4日のこと。いつも打合せに使っているという喫茶店はまだ正月休み中で、その並びにあるケンタッキーフライドチキンでお話ししました。当時、山口さんは連日、刻々と変わるお母様の病状を Twitter で書いていらっしゃいました。
◎編集者コラム◎ 『料理道具屋にようこそ』上野 歩
 料理に苦手意識がある私も一時期は自炊をしており、よく作っていたのがポトフです。野菜を切ってコンソメ入れて煮込むだけ。簡単に美味しく作れるポトフは私の救世主でしたが、野菜を切るときに引っかかりが結構あったので、怪我をしないか少し不安でした。セラミック包丁だから、切れ味が良くないのか……それとも、単に私の切り方が悪いだけ
◎編集者コラム◎ 『醤油と洋食』神楽坂 淳
「うちの旦那が甘ちゃんで」や「金四郎の妻ですが」などの文庫書き下ろしシリーズで人気絶好調、時代小説の旗手である神楽坂淳先生の最新作が本作『醤油と洋食』。小学館文庫の既刊『うちの宿六が十手持ちですみません』と『大正野球娘。』では、江戸時代と大正時代を描いていただきましたが、今回は明治時代の麻布周辺が舞台となります。その本
◎編集者コラム◎ 『羊の国の「イリヤ」』福澤徹三
「週刊ダイヤモンド」2021年9月11日号の記事から話を進めたい。ネットに掲載された特集ページの見出しは、まるで身も蓋もない。「貧困大国ニッポンの『階層データ』初公開! 全5階級で年収激減の格差世襲地獄」そして記事はこう始まる。「もはや、日本は経済大国ではなく、貧困大国になってしまったのかもしれない。」さらに、「日本の
◎編集者コラム◎ 『噤みの家』リサ・ガードナー 訳/満園真木
 ボストン市警殺人課の部長刑事であり、一児の母でもあるD・D・ウォレン。超豪腕の彼女が活躍する、アメリカの大人気シリーズ第11作目(※短篇・中篇を除く)『噤(つぐ)みの家』をいよいよ日本の皆さまにお届けします。小学館文庫からは、長篇8作目『無痛の子』、9作目『棺の女』、10作目『完璧な家族』が好評発売中ですが、本作『噤
◎編集者コラム◎ 『消える息子』安東能明
 著者の安東能明さんといえば、警察小説の王道を歩む練達の作家です。近年は、近現代史を下敷きにした社会派小説の領域にも進まれています。そんな安東作品の愛読者からすれば、この作品のコピーである「タイムスリップミステリー」はちょっと意外かもしれません。本作冒頭、八王子の公務員である主人公・宮津和夫は、相模湖に連れ立った息子か
◎編集者コラム◎ 『警部ヴィスティング 悪意』ヨルン・リーエル・ホルスト  訳/吉田 薫
 2022年(つまり今年)3月、ヴィスティングのドラマが遂に日本で放送される。スウェーデンに拠点を置く北欧No.1のローカル配信サービス Viaplay (ヴァイアプレイ)が制作したドラマを WOWOW が放送・配信する。WOWOW と言えば、ヘニング・マンケル原作の「刑事ヴァランダー」シリーズ、ユッシ・エーズラ・オー
◎編集者コラム◎ 『パンダモニウム!』ジェイムズ・グールド゠ボーン 訳/関根光宏
『雨に唄えば』『サタデー・ナイト・フィーバー』『フラッシュダンス』『フットルース』『ダーティ・ダンシング』『リトル・ダンサー』『世界にひとつのプレイバック』『ラ・ラ・ランド』……。これらの映画の共通点、おわかりでしょうか? そう、「ダンス」です。一昨年にイギリスで発表された話題のハートフル小説『パンダモニウム!』には、
◎編集者コラム◎ 『跳べ、栄光のクワド』碧野 圭
 いよいよ始まる北京オリンピック。楽しみな競技はたくさんありますが、冬の競技の華、といえばフィギュアスケート! 楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。もちろん、私もその一人。今回ご執筆いただいた作家の碧野圭さんも担当編集の私も、筋金入りの『スケオタ』です。
◎編集者コラム◎ 『世界に一軒だけのパン屋』野地秩嘉
 このパン屋さんは古くから帯広でパン屋さんを経営し、帯広市民からは「ソウルフード」とも言われているお店です。初代から数えて3代目。杉山雅則社長が就任し、2012年から全商品が国産小麦100%に切り替わりました。さらに、同社のパンは、国産小麦100%はもちろん、牛乳、バター、水、そして砂糖、酵母まで地元産のみを使用
◎編集者コラム◎ 『完璧な家族』リサ・ガードナー 訳/満園真木
 かつて誘拐され、472日間、そのほとんどの時間を真っ暗な棺桶大の箱に監禁、怪物のような男に蹂躙され続けた過去を持つ女性フローラ・デイン――アメリカの大人気作家によるスリラー「女刑事D・D・ウォレンシリーズ」長篇9作目『棺の女』のヒロインです。シリーズの途中作にもかかわらず大きな反響を頂くことができたのは、
◎編集者コラム◎ 『八丁堀強妻物語』岡本さとる
『八丁堀強妻物語』の編集者コラムをご覧いただき、ありがとうございます。本作の編集業務を担当させていただきました、A田と申します。さてさて突然ですが皆様、時代小説はお好きですか?こうして時代小説の担当をしている私ですが、実は今の部署にくるまでは、あまり時代小説を読んだことがありませんでした。
◎編集者コラム◎ 『人情江戸飛脚 月踊り』坂岡 真
 シリーズ累計200万部突破の大ヒットシリーズ「鬼役」の著者が描く、人情味あふれる風流時代小説「人情江戸飛脚」シリーズ。その第一弾『月踊り』が、めでたく刊行となりました。これもひとえに読者みなさまのおかげというもの。誠にありがとうございます。前作『死ぬがよく候〈五〉雲』が書店さんに並んだのは、2020年3月。
◎編集者コラム◎ 『△が降る街』村崎羯諦
『△が降る街』の編集者コラムをご覧いただき、ありがとうございます。本作の編集業務を担当させていただきました、A田と申します。本作はデビュー作ながら2021年の年間ベストセラー【文庫】部門でベスト10入りをはたした『余命3000文字』の村崎羯諦先生の最新作です!