芹澤 恵
日系米国人作家である平原直美さんによる傑作ミステリ『ヒロシマ・ボーイ』(著/平原直美 訳/芹澤 恵、小学館文庫)の著者インタビュー動画が、YouTubeで配信されています。『ヒロシマ・ボーイ』は、米国で生まれ広島で育ち、戦後帰米した日系二世、元庭師の老人マス・アライが主人公のシリーズ第7作。
《関西国際空港に降り立ったマス・アライは、税関をまえに不安に駆られていた。スーツケースにしのばせてきた親友のハルオ・ムカイの遺灰を見とがめられやしないだろうか。ハルオの遺灰は、さんざん使ってくたびれかけたビニール袋に入れて口を園芸用の緑の紐でくくったうえに、マスの履きふるした靴下に詰め込んであった》
科学者レイチェルが開発した、自分と瓜二つのアンドロイド。『iレイチェル』は、彼女の死後、そのアンドロイドと暮らすことになった夫と娘の葛藤や成長を描いたイギリスの小説です。フロスト警部シリーズなどのミ
◎編集者コラム◎
『iレイチェル』キャス・ハンター 訳/芹澤 恵
皆さんは「不気味の谷現象」という言葉をご存じでしょうか。ロボット工学に関心のある方なら、聞いたことがあるかもしれませんね。