藤谷 治

◎編集者コラム◎ 『燃えよ、あんず』藤谷 治
 このお話は、著者がかつて下北沢に開いていた本屋さん・フィクショネスを舞台にした、店主や常連客たちが巻き起こす悲喜こもごもの人間ドラマです。実際に登場人物とまんま同じひとは、そこは小説なので存在しないようですが、かなりイメージに近い人なんかもいると聞いています。ちなみに、私は仕事場を兼ねていたそのお店に何度もお邪魔した
藤谷 治さん『ニコデモ』
小説というのはある意味、歴史とは逆の表現形式だ 藤谷治さんの新作『ニコデモ』は、戦時中にフランスに留学していた青年と、北海道の開拓民となった家族の数奇な運命の物語。意外にも出発点は、「ファミリーヒストリーを書かないか」という依頼だったとか。さて、その経緯とは? 一人の男と、とある家族の不思議な縁 藤谷治さんの新作『ニコ
藤谷 治『ニコデモ』
足跡をたどる ──『ニコデモ』について── どんな家にも、遠い親戚にまつわる奇談のようなものが、ひとつやふたつはある。僕の母方の曽祖父の最初の結婚で生まれた長男、というのだから、遠いどころか親戚と言えるかどうかも判らないほどの人の話だ。この人は20世紀のはじめにフランス人と結婚して、子どももいたにもかかわらず、
藤谷 治さん『燃えよ、あんず』
書店店主とある常連客の物語 「小説の中にいっぱい小説を詰め込む、ということをやってみたかったんです」  と、藤谷治さんは言う。新作『燃えよ、あんず』についてだ。 「それにはどうすればいいかということで
藤谷治さん
人に言いたくないような恥ずかしい思いを  音楽一家のもとで育ち、チェロの腕前には自信のあった"僕"、津島サトル。しかし東京芸術大学附属高校の受験に失敗し、新生学園大学付属高校の音楽科に進学。普通科は女
藤谷治さん
小説自体が一つの旅であり、経験になる作品 高頭……刊行前のプルーフ本で『世界でいちばん美しい』を拝読しました。この小説は「けむり」というタイトルでいつかは書きたいと、藤谷さんが構想に十年をかけられた物
fujitani_san
天真爛漫な一人の天才とその親友  島崎哲には親友がいる。雪踏文彦、通称せった君。小学生の頃、勉強ができなくて周囲から馬鹿にされていたせった君だが、島崎がピアノを弾く姿を見ただけで同じ曲を弾いてみせて周