額賀 澪
空港は特別な場所である。仕事、旅行、家族や友人に会いに、見送りに、飛行機マニアとして、さまざまな理由で訪れ、空を見上げながら人生の1ページが刻まれていく。著者の《空港》への愛が込められた本作のタイトル『風の港』の3文字からは、たくさんの人々が行き交うターミナルの賑わいと、華やかな雑踏に、笑顔や涙がドラマチックに浮かび上
何回読んでも、しみじみと良い小説だなあ。今回、文庫化にあたり久しぶりに読み返して、深く思いました。それもそのはず、この『ウズタマ』は、発売当初からじわじわと口コミで広がり、ついには「読書メーター OF THE YEAR 2018」で堂々の1位に選ばれたのです! 小説好き、読書好きに最も愛された本の証です。
◎編集者コラム◎
『タスキメシ』額賀 澪
お待たせしました!!
駅伝ファン、スポーツ小説ファン、青春小説ファンのリクエストにお応えして、ベストセラースポーツ小説が文庫化されました。
元に
物語が現実を追いかける──箱根駅伝予選会を終えて
今しがた、箱根駅伝の予選会が終わった。興奮冷めやらぬ中、このエッセイを書いている。
4年前の2015年秋。作家デビューしてまだ5ヶ月という頃に、
◎編集者コラム◎
『君はレフティ』額賀 澪
青春小説の旗手としてファンが多い額賀澪さん。
この小説は、デビューして2年目、5冊目の小説でした。
それまでの4冊でも、吹奏楽や駅伝、学校生活
高校に入学して間もない一年生が、かつて黄金時代を築きながらも今や落ちぶれた、吹奏楽部の部長に抜擢される。『風に恋う』は、そんなエピソードから幕を開ける。作家自身にとってもこのエピソードを獲得したこと
いままでやったことのない家族小説を書きたかった
きらら……『君はレフティ』の刊行から1年経たないうちに、書き下ろし長編『ウズタマ』の発表となります。精力的な、お仕事ぶりです。
額賀……い