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小学館文庫／448頁

真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一が、
駅のホームで割り込み男を注意したある夏の日から、
倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになった。
一家はストーカーとの対決を決意するが、
出向先の営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、
倉田は窮地に追い込まれていく。

直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編。

小学館文庫／800頁

キューバ危機以後、米ソ間で結ばれたある密約は、
米国と一部の欧州先進国による“会議”に引き継がれていた。
破滅的事態を回避するため信じがたい犠牲を求める“会議”。
その内容が流出し、関係国の情報機関が一斉に動き出す――。

インテリジェンスに無知なこの極東の島国が、
大国に強いられる犠牲とは？
衝撃の“本格情報小説”文庫で初登場!!

小学館文庫／1120頁

失踪した作家・高坂譲の行方を追って編集者の小林は、
作家の代理人・榛名潤子を下北沢に訪ねる。
作家が遺した探偵小説「オズワルドの追憶」には、
女子高校生を狙った悪夢のような描かれていた――。

オキーフとオズワルド。たくらみにみちた二つの物語が、
互いに幻惑しながら誘う一つの大きな世界。
圧倒的筆致と巧妙な仕組みで到達した、著者渾身の野心作。

小学館文庫／368頁

鈴木清美殺害の容疑者・鈴木丈太郎の無実を証明して欲しい。
新たな依頼を受けて調査を進めていくうちに、
岸翔太と鈴木マリンは
事件の関係者になぜか「鈴木」姓が多いことに気づき……。

たんぽぽ探偵事務所（略してタンタン）の、
翔太とマリンが新たな謎に挑む、
大人気書き下ろしユーモアミステリー第２弾!!

小学館文庫／192頁

親友のケンとサーフィンに明け暮れる高校二年生の涼。
同級生の凛も仲間に加わり、三人が入るのは、
ネガティブな噂で人気のない「岬下」と呼ばれるポイントだ。
その岬下ポイントに、ある日ハンバーガーショップが開店。
不思議な男の店を、高校生三人組が手伝うことになるが……。

忘れられない夏がここにある。
海を愛するすべての人に贈る、青春小説の新たな名作。

小学館文庫／432頁

夏の学童キャンプで、夜、宿を抜け出し、
ラジオの深夜放送を耳にした小学生のアキオ、大介、麻里。
中学生になったアキオは、一学年先輩の合唱部員・里崎さんを
好きなるが、告白できないまま高校生に。
アキオはあのときのキャンプ場を訪れ、
再び謎のラジオ番組を聞き、あることに気づく。

ロングセラー「100回泣くこと」作者の新たなる代表作。

小学館文庫／272頁

突然、太平洋戦争末期（昭和19年）の日本に、
タイムスリップしてしまった現代の家族。
「飢餓」「言論統制」「大空襲」という悪夢のような世界。
東京大空襲の被害も、敗戦という歴史も知っている家族は、
憎むべき時代を生き抜くことができるのか！

敗戦へと向かう日本を鮮烈に描きながら、
驚くべき結末が待ち受ける戦慄の反戦小説。

小学館文庫／320頁

大腿骨を骨折して入院中の孤独な中年男・田浦は、
病室の衝立越しに出会った女性患者と不思議な一夜を過ごす。
「私を犯して下さいますか」
〈声〉だけの情交ののち再会した老女・睦子は、
逢瀬を重ねるたび、若い女性から少女へと若返っていき……。

リアルな描写と驚くべきストーリーが、
奇跡のように溶けあう傑作長篇小説。"

小学館文庫／688頁

"都内各所で、内臓を抜かれた変死体が次々に見つかった。
遺棄死体の共通点は、ＨＩＶ陽性。
同時に、警察内部で囁かれ始めた
謎の符丁〈Ｌ・Ｄ〉或いは〈ルーシー・デズモンド〉。
やがて事件は、キャリア刑事・代峰サチの内面と共振を始め――。

〈ルーシー〉たちの告白が、読む者を追い詰め、
過剰な情報がもたらす現代の空無を描く驚異のミステリ。

小学館文庫／608頁

主人公は、「カタリテ」と名乗る小説家。
書き出しで行き詰まり、書き続けられなくなってしまう。
小説内の登場人物は痺れを切らして、
「蝙蝠」に変身しながら新たな話を始め、
「ソボフル」なる人物の壮絶な半生が突如と語られ始め……。

ようやく「語り」を再開させることになった「カタリテ」は、
〈エッジ〉という名の奇妙な療養所に辿り着くのだが――。