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小学館文庫／304頁

梅が岡高校時代から三十余年の時を経て、
ヘビーメタルバンド・ブラッククローを再結成した四人。
外見はさておき、メンバーのヘビメタ愛に変わりはない。
市民病院で医師を務めるボーカルの江並は、
完全ヘビメタ仕様で絶叫するライブ映像を患者に目にされ、
手術を拒まれるが、それが思わぬところまで波及し――

悩める男たちの人間交差点ノベル！

小学館文庫／352頁

食い詰めた遺伝子研究者タナカは、
政府の高官という男に請われ、アジアの小国に招かれる。
そこで提示された使命は、七人の女性のヒトゲノムを解析し、
絶対権力者の遺伝子とのマッチングを調査することだった。
最も理想的なお妃候補を探し出す一方で、
タナカは魅力的な女性兵士に惹かれ恋に落ちていき……

太宰治賞受賞作家による、異色の恋愛小説。

小学館文庫／288頁

六平太は、代書屋「斉賀屋」に勤める博江に呼び出された。
ある少女が不穏な内容の手紙の代筆を依頼してきたという。
一方、市中引き廻しとなった兇盗・五郎兵衛の一味が、
六平太の身辺をうろつきはじめ……。

表題作「嘘つき女」ほか全四話を所収。
ドラマ時代劇の英雄たちがこぞって絶賛！
書き下ろし人気シリーズ第九弾！

小学館文庫／512頁

ひとはみな、彼のことを親しみを込めて「せった君」と呼ぶ。
作家・島崎哲も、小学校ではじめて出会った彼をそう呼んだ。
幼少期から音楽の英才教育を受けていた島崎が
嫉妬してしまうほどの才能を、せった君は持っていた。
中学、高校時代は頻繁に会うこともなくなったが、
偶然再会したふたりは、行動をともにするようになる。
そして、事件は起こった――。
第31回織田作之助賞受賞作。

小学館文庫／256頁

1978年冬、東京での暮らしをあきらめ、
逗子の海岸に立ち寄った若者を、
家族のように温かく迎え入れたホテルがあった――。

作家・伊集院静の誕生まで、若き日に向き合った彷徨と苦悩、
それを近くで見守ってくれた人々との出逢いと別れ。
小説を書きはじめた“逗子なぎさホテル”での日々、
作家としての原点を綴った自伝的随想。

小学館文庫／544頁

失業したとたんにツキがまわってきた――。
27歳の年の暮れに退職届を出してから、
田村宏の生活は何もかもうまくいくかに思われた。
ところがその頃から街でたびたび人違いに遭い、
ついには不可解な事件に巻き込まれ……。

――きっと自分と瓜二つの男がこの街にいる。
新装文庫限定“33年後のあとがき”収録！

小学館文庫／544頁

新国立競技場の建設現場で働く中谷は、
不思議な老人から競馬の大穴馬券を託された。
老人が姿を消した直後、建設現場では爆破事件が起こり、
翌日のレースで馬券は的中、中谷は5000万円を手にする。
老人は完璧な市場予測システム「エアー」を開発していて、
中谷に日本政府との交渉窓口になるよう依頼するが――。

圧倒的なスケールで描く近未来経済サスペンス小説。

小学館文庫／352頁

「脳卒中は手術をするな！薬で治る」を提唱して、
一躍マスコミの寵児となった脳外科医の香山。
医学界の常識を覆すカリスマ医師の正体は？
東都新聞地域経済グループで記者を務める速水絵里子が、
現代医療の闇を追跡する！　スクープはあるのか――

医療ミステリー界の第一人者による最新作が、
いりなり文庫で登場！

小学館文庫／256頁

分身が作れる石鹸で妻が増えた！？
夫の悲哀をコミカルに描く『白妻、黒妻』、
洋服を買いまくるのに、それを着ない妻。
その衝撃の理由が明かされる『箪笥のこやし』など、
予測不可能、魅力満載の18編を収録。

「王様のブランチ」で取り上げられ大反響！
新世代ショートショートの旗手が贈る珠玉の作品集。

小学館文庫／384頁

報道写真家の冨士真生子が、被災地の取材から帰ってきた。
彼女とは、いまから40年以上前、高校生の時に出会った。
当時、学生運動の波は高校にまで押し寄せてきており、
彼女は市内の女子高に通う１学年上の活動家だった。
そして、15歳のぼくは、彼女に淡い恋心を抱いていた――。

もっともよく闘った者が、もっとも深く傷つく。
痛みと悲しみにみちた青春小説。