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小学館文庫／240頁

製薬会社に勤める26歳の「私」は、
仕事にも男性にもなかなか情熱を抱けないでいる。
ただ、ひとつだけ例外がある――それはチューバを吹くこと。
主人公は学生時代、バルカン半島を拠点に活動するバンドに、
大きな衝撃を受けていた。
そのバンドが来日することを知り……。

第23回太宰治賞受賞の表題作ほか２作を収録した傑作小説集。

小学館文庫／336頁

八代将軍吉宗の御前試合で、柳生俊方を相手に
秘技「飛燕殺」で勝利した丹波半蔵は、吉宗の命により、
詳細のわからぬまま家人の三太夫とともに京都へと向かった。
幾多の事件に巻き込まれ見えてきたのは、
海の向こうの巨大な力と武士を憎む恐るべき集団だった……。

幕府を脅かす「バウティスタの涙」とは？
女には弱いが剣の達人！　半蔵が活躍するシリーズ第一作！

小学館文庫／304頁

〈アジアは水で、ヨーロッパは石なのだ〉
〈旅の疲れは移動の疲れと言うよりも、
　野生の本能を始終使っている疲れなんだろう〉
人気作家の、奥深くてユーモアあふれる視点から、
〈旅〉と〈モノ〉についての本音を満載した１冊。

文庫書き下ろし「2016年未来の旅」収録。
ベストセラー作家が綴る〈旅〉＆〈モノ〉の極上エッセイ集。

小学館文庫／704頁

大英博物館の東洋美術部で研究員を務める矢島剛。
鑑定を依頼された「龍」の像は、
清朝時代の「円明園」から消えたものと見られる。
そんな矢島の背後には、姿無き脅迫者の影が忍び寄り、
一方、中国では巨大な陰謀が進行していた……

中国の政権内部で「クーデター」発生！
圧倒的情報量で描く国際ミステリー小説。

小学館文庫／352頁

興田真佐人には、熱い船乗りの血が流れている。
祖先の興田正五郎は、およそ400年前に遭難した、
ガレオン船「アンヘル・デ・アレグリア」筆頭航海士として、
太平洋の大海原で、船と運命をともにしたという。
水中考古学を専攻する真佐人は、沈船引き揚げに人生を賭け、
いよいよそのプロジェクトが始まる。

大藪春彦賞を受賞した『太平洋の薔薇』以来の海洋冒険小説！

小学館文庫／392頁

400年前に沈んだ「アンヘル・デ・アレグリア」を、
海山の上、水深50メートルの地点で発見した。
興田真佐人は、一刻も早い引き揚げを目指すが、
そのコストは天文学数字になる上、
沈船ポイント近くの海底火山は噴火を繰り返している。
さらに、世界一のトレジャーハンティング会社
「ネプチューン」が立ちはだかり……。
真佐人の“魂の遺産”をめぐる闘いが始まった。

小学館文庫／304頁

関ヶ原合戦から十四年──。
天下の智将と謳われた真田幸村の素顔は凡庸で、
豊臣家からの挙兵の誘いも重荷でしかない。
そんな偽りの名将に、猿飛佐助がとんでもない企てを……。

“幸村に仕える無双の家来衆、真田十勇士”の評判は広まり、
いよいよ真田丸の死闘の火ぶたが切られる。
狙うは、家康の首！　大興奮エンタテインメント！

小学館文庫／288頁

六平太がなにかと世話を焼いている博江が、
「当世　評判女」に東の前頭八枚目で番付入りした。
物見高い男たちが勤め先の代筆屋へやってくることに、
武家出身の未亡人である博江は戸惑っていた。

表題作「評判娘」ほか全四話を所収。
ドラマ時代劇の英雄たちがこぞって絶賛！
書き下ろし人気シリーズ！

小学館文庫／432頁

僕は東京オリンピックに沸く池袋に育った。
僕が19歳のとき、父親が５億円の負債を残して失踪。
大学卒業後、華やかな広告業界に身を置いてからも、
その父親の影がまとわりついていた……。

NHKBSプレミアムで2015年オンエアされ、
大きな話題となったドラマ「私は父が嫌いです」原作。
父と子の30年にわたる相克を描いた鮮烈な自伝的長編。

小学館文庫／568頁

健康食品会社マツイ・エクセレンスの斎藤潤は、
米・リッチベイ社との合弁企業設立交渉を任される。
交渉は順調に進んでいたかに思えた矢先、
リッチベイ社に対等合弁の話が持ち上がり、
さらに重大な問題を隠蔽していたことが明るみに──。

日米企業の、二転三転する合弁交渉の結末は？　
リアルを超えた骨太経済小説！