HKT48の田島芽瑠の読メル幸せ

第19回


11月になりました🍂

最近は時間があっという間に感じます。
今月は、博多座で行われる舞台「仁義なき戦い」に出演させていただきます!
10月の初めから、東京でお稽古が始まって、ほぼ1ヶ月間のホテル生活をしていました。福岡に住んでいるから、ずっとホテル生活で、若干ホームシック気味になりました。家に帰った瞬間、どっと疲れがでてきて「あー、私疲れてたんだな」って気付くのです。ホテル生活なのでコンビニのご飯が続くから、家でお母さんのご飯食べたら胃の調子が戻ったり…。家に帰るまでは気付かなかった、体や心の不調がわかるからやっぱり家族の存在って凄いなと思いましたね。ほんと、家のベッドってなんであんなに落ち着くのだろう。

そんな、家族が少しばかり恋しくなってる頃に空港で出合った本を今日は紹介したいと思います。

『家族の言い訳』森 浩美 著)

家族をテーマにした短編集です。
どのお話も温かく優しさに包まれていて、じわっと目頭が熱くなるものばかりでした。共感したり、切なくなったり…様々な家族の、家族を想う気持ちがヒシヒシとストレートに伝わってきます。

「ホタルの熱」
覚悟を決めて電車に乗ったはずなのに、突然の息子の発熱に戸惑う母親。「ママ、ごめんね」と謝り続ける6歳になったばかりの息子。色々な事に疲れ果てていた親子が出会った、通りすがりの宿屋の女将さん。
息子のお母さんへの愛がまっすぐすぎて胸が苦しくなる。この本の中で一番泣きそうになりました、初っ端から。登場人物みんなが、優しくて温かくてだからこそ苦しくなる。みんなみんな、幸せになってほしいと思う物語でした。
 

家族の言い訳


「乾いた声でも」
家族だからこそ、わかることがあって、
夫婦でも、言わないとわからないことがある。

「責める気持ちや疑う気持ちはすぐ手の届く棚にあるのに、思いやりや楽しかった記憶は特別な踏み台を使わなければ届かないような棚の上に、いつの間にか追いやっていたのかもしれない。」(p74)

文章中のこの言葉が頭から離れません。
リアルな感情が伝わって、静かにずっしりくる物語です。


他6作品含め、8作品の収録された短編集。
描写がリアルだからこそ、まっすぐ心に突き刺さってくる。涙脆い人はハンカチ必須です!

 

家族ってやっぱりすごい。
特別だなと改めて思いました。
様々な家族の形があって、それぞれの愛し方、それぞれの優しさがある。
家族だからわかることもあって、家族だからこそ伝えなきゃいけないこともある。

伝えられるうちに沢山伝えておこう。
 

家族の言い訳


老若男女全ての人々にオススメです。
絶対読んでほしい。

 

きっと気づいたら…こぼれてます。

それでは、良い本の旅を。田島芽璢でした。

家族の言い訳

 


「読メル幸せ」アーカイヴ

第21回▶︎彩瀬まるさん『朝が来るまでそばにいる』
第20回▶︎湊かなえさん『絶唱』
第19回▶︎森浩美さん『家族の言い訳』
第18回▶︎住野よるさん『よるのばけもの』
第17回▶︎今村夏子さん『むらさきのスカートの女』
第16回▶︎松井玲奈さん『カモフラージュ』
第15回▶︎中澤日菜子さん『お願いおむらいす』
第14回▶︎坂木司さん『アンと青春』
第13回▶︎五十嵐貴久さん『リハーサル』
第12回▶︎高山一実さん『トラペジウム』
第11回▶︎井上荒野さん『ママがやった』
第10回▶︎重松清さん『せんせい。』
第9回▶︎瀬尾まいこさん『強運の持ち主』
第8回▶︎早見和真さん『小説王』
第7回▶︎村上しいこさん『死にたい、ですか
第6回▶︎中田永一さん『ダンデライオン』
第5回▶朝井リョウさん『武道館』
第4回▶芦沢央さん『いつかの人質』
第3回▶宇佐美まことさん 『骨を弔う』
第2回▶今村夏子さん『星の子』
第1回▶森絵都さん『カラフル』

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