インタビュー

ゲスト/荒井裕樹さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第7回
 コロナ禍やそれに伴う政治状況の変化によって、世の中にはネガティブな言葉が溢れ、要約という作業で言葉は削られている。〈短くてわかりやすい〉ことが重視される一方で、簡単にはまとめられない現実があるのではないだろうか。今回は障害者文化論を研究する日本文学者の荒井裕樹さんと、私たちの身の回りに溢れる「言葉」と社会との関わり方
辻村深月さん『闇祓』
ホラーの文脈の中で謎と真相を用意しようと考えました 「なんか不快だけれどもその理由をうまく説明できない」という経験をした人は多いだろう。辻村深月さんが新作『闇祓』で描くのは、そんな闇に取り込まれる恐怖。著者初の本格ホラーミステリ長編だ。
君嶋彼方『幻月と探偵』
諦めた先の人生 第一二回小説 野性時代新人賞を受賞した君嶋彼方の『君の顔では泣けない』は、いわゆる「男女入れ替わりもの」だ。しかし、定番のラブコメ路線には進まない。入れ替わってしまった男女の心情を透徹したリアリズムで描き出していく。そこには当該ジャンルに対する批評意識とエンターテインメントの作り手としての「逃げない」矜
源流の人 第17回 ◇ 松浦弥太郎 (エッセイスト、 クリエイティブディレクター)
大切なのは「ゼロ」からではなく「いち」からはじめるということ 大人気エッセイストが提唱する経験に依存しない新しい生き方 強い言葉は、ひとのこころを疲弊させる。言葉に込める思いがたとえ「正義」であったとしても、その思いを乗せる言葉が過剰に強ければ、広い海原ではおよそ予想もつかない波を生む。その波は、見当違いに海岸の砂を抉
著者の窓 第11回 ◈ 平松洋子『父のビスコ』
 二〇一八年から四年にわたって「本の窓」に連載されていた平松洋子さんのエッセイが一冊になりました。その作品『父のビスコ』(小学館)は、食と生活、文芸と作家をテーマに、幅広い執筆で知られる平松さんが、幼少期や家族のこと、生まれ育った倉敷について綴った、初の自伝的エッセイです。思い出の味、忘れがたい出来事を通して、人々のひ
著者の窓 第10回 ◈ デイヴィッド・ピース『TOKYO REDUX 下山迷宮』
 一九四九年七月、当時の国鉄総裁・下山定則が行方不明となり、轢死体となって発見されるという怪事件が発生しました。いわゆる下山事件です。今なお議論が尽きないこの戦後最大の謎に、東京在住のイギリス人作家デイヴィッド・ピースさんが挑みました。下山総裁は殺されたのか、それとも自殺だったのか? 虚実のあわいを縫う物語で事件の真相
源流の人 第16回 ◇ 天真みちる (企画・脚本・演出家)
「たそ」の愛称で親しまれる元タカラジェンヌはいま、花園の外から舞台を支え、新旧のファンを魅了する ある時は、主役の吸血鬼に血を吸われ、舞台上でやたらと暴れまくる、不動産業者。また、ある時は、王朝物でつねに目を半分だけ開けたままの、怪しげな右大臣。いかり肩でモヒカン頭の用心棒。角刈りにねじり鉢巻きの、威勢のいい車引き──
町田そのこさん『星を掬う』
人生に意義や意味を見出して希望を持ってほしかった 『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこさんが、待望の受賞後第一作を上梓。『星を掬う』は、幼い頃に出奔した母親と大人になって再会し、一緒に暮らすことになった女性の物語。この二人はもちろん、周囲の女性たちの事情をも交え、さまざまな痛みと苦しみ、やがて見つけ
ゲスト/ヨシタケシンスケさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第6回
 オリジナル絵本としての第1作『りんごかもしれない』が大ヒットし、その後も多数の人気作を生み出しているヨシタケシンスケさん。何気ない日常を違った目線で捉え、想像する楽しみを与えてくれる〈ヨシタケワールド〉は、大人も子どもも惹きつけてやまない。作中に登場するのは、〝完璧〟ではなく、欠点だらけでいい加減な大人たち。死やネガ
けんご@小説紹介さん
小説のおかげでより多くの人と出会い、小説に感謝していると語るけんごさん。長引くコロナ禍のいまだからこそSNSにできる役割、そして今後の抱負などについて伺いました。なにより小説を大切にしていることが、言葉のはしばしから伝わってきます。
けんご@小説紹介さん
幼いころから野球ひと筋で、小説を読み始めたのは大学生になってからというけんごさん。印象深かった小説との出合いがあり、次第に本に魅了されていきました。SNSの動画をつくる際に大事にしているのは「物語の本質をつかみ、中高生の心に響く言葉を使うこと」だと言います。
乙一 × 吉田大助 ◇熱血新刊インタビュー【特別編】
僕の100回、僕たちの19年、そしてこれから 吉田大助氏による本誌「STORY BOX」名物連載「熱血新刊インタビュー」が遂に三桁の大台に突入した。「聞き手」としての役割を離れ、この節目だからこそお会いしたい方は誰か。一〇〇回記念を祝して吉田氏に問うたところ、上がってきた名が作家・乙一氏である。さて、一体どうして? 
けんご@小説紹介さん
「けんご@小説紹介」さんが TikTok で取り上げた小説が、次々と話題になるという現象が起きています。筒井康隆さんの『残像に口紅を』は、なんと8万5千部が緊急重版されました。いま、「この人が紹介すれば本が売れる」と出版界で大注目されているけんごさん。その活動と本への想いとは。
岡崎琢磨さん『Butterfly World 最後の六日間』
キャラクターは血の通った人であってほしいと思っています のちに大ヒットシリーズとなる『珈琲店タレーランの事件簿』でデビュー、以来さまざまなテイストのミステリ作品を発表している岡崎琢磨さん。新作『Butterfly World 最後の六日間』は、彼の新たな代表作といえる特殊設定の本格ミステリ。そこにこめた思い、創作の苦労
酒村ゆっけ、「私の本」
大人気 YouTuber である酒村ゆっけ、さん。第3回は初小説刊行のいきさつと、今後の活動の目標、そして最近面白いと感じていることについてお聞きしました。ホラーやゾンビ映画が好きな素顔、面白かったという小説などを通して、その独自ワールドの一端に触れます。
酒村ゆっけ、「私の本」
40万人もの登録者数を獲得している YouTube チャンネル「世界一のゆっけ」の主催者・酒村ゆっけ、さん。映像とナレーションを組み合わせた動画には、その独特のワードセンスが光ります。果たしてなにに影響を受けて数々の言葉を獲得し、紡いできたのか。第2回目は、それについてお聞きしました。
酒村ゆっけ、「私の本」
「おっはモーニング」という、ゆるめの言葉で始まる酒村ゆっけ、さんの YouTube チャンネル「世界一のゆっけ」は1年足らずで40万人もの登録者数を獲得。お酒に浸る「ネオ無職」な生活を、酒テロ動画にして投稿している。2021年3月に初エッセイ『無職、ときどきハイボール』(ダイヤモンド社)、8月に初小説『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』(KADOKAWA)を発刊するなど今話題のクリエイターと、本を含めた言葉との関係性に迫ります。
ゲスト/ブレイディみかこさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第5回
 自分と違う状況に置かれた他者の気持ちを想像する力、「エンパシー」。ロングセラーとなっている『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に登場したこの聞き慣れない言葉は、今日的なさまざまな問題を解決するキーワードとして日本で注目された。しかし、エンパシーは万能ではなく、危険な側面もあるという。イギリス在住のブレイディ