エッセイ

辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年11月×日 今日は、第2子の出産予定日だ。その第2子は、予定日2日前に生まれた。つまり今、私は生後2日目の息子とともに入院している。(「生まれました!」と喜びいっぱいに報告するのもなんだか気恥ずかしく、紛らわしい書き方をしてしまい、すみません。)
河﨑秋子『絞め殺しの樹』
子鹿の死に方と死なない白猫 よくある話で恐縮だが、動物が死ぬ話に弱い。嫌いではなく、涙腺の耐久値が低く、気を抜くとすぐに泣いてしまう。その最初は、忘れもしない、子どもの頃に見たアニメ『子鹿物語』だ。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
修学旅行リピーター 先日、母校で講演会を行うことになったため、宇治の実家に帰った。コロナの影響もあり、京都に行ったのは随分と久しぶりだった。今回の帰省の私の目的は二つ! 一つは勿論、講演会。そしてもう一つは緊急事態宣言中に出来なかった京都取材を行うことだった。
ハクマン第72回
現在夜中の1時である。今日も2ちゃんねるの修羅場まとめを朗読しているだけの動画を永遠に流していたらこんな時間になってしまった。ちなみに本日は私の誕生日なのだが特に侘しさはない。
吉野弘人『ゴルファーズ・キャロル』
講釈師見てきたような嘘をつく 除夜の鐘と同じ数を叩く典型的な煩悩ゴルファーだった私でも、ボビー・ジョーンズのニッカーボッカー姿の写真には見覚えがあるし、ベン・ホーガンの『モダン・ゴルフ』も実は持っていた。アーノルド・パーマーやゴールデン・ベアもファッションブランドとして有名だ。
あの作家の好きな漫画 浅倉秋成さん
小さい頃から様々な媒体の物語を楽しんできましたが、純粋に嗜んだ量だけを比較するのであれば、多い順に「アニメ」「漫画」「映画」「小説」となっていると思います。幼い頃から圧倒的なアニメ&漫画っ子でした。
小野寺史宜『ミニシアターの六人』
雨の銀座でミニシアター 大きなことは何も起こらないが。僕の小説を説明するときによくつかわれる言葉です。かなりの高頻度でつかわれます。ほとんど枕詞。たらちねの、みたいなものです。確かに、僕の小説で大きなことは何も起こりません。ただし、小さなことなら無数に起こっています。
吉川 凪『世界でいちばん弱い妖怪』
キム・ドンシク、悪魔と取り引きした作家 世界でいちばん弱い、白いピラミッドみたいな妖怪が突然、空き地に出現したように、ベストセラー作家キム・ドンシクは韓国の出版界に突如として現われた。
ツチヤタカユキ『前夜』
前夜前夜 『YouTube は元々、出会い系サイトだった』という話が好きだ。動画を利用した、出会い系サイトとして、作ったサービスが、いつの間にか、今のような使われ方になって、現在の形にまで発展したらしい。
ハクマン第71回
最近ツイッターのボイスチャット機能「スペース」でトークをすることが増えた。誰と話しているかと言うと、もちろん壁、もしくは己の後頭部、と言いたいところだがそれはオフラインでやっているのでオンでまでやることではない。
思い出の味 ◈ いとうせいこう
交差する記憶 おふくろの味とよく言うし、自分の実家にもそれらしきものはある。例えば正月に母親が作る粕汁。酒粕の中にシャケの切り身が入っていて、大根や人参が溶けるくらい煮込んであってアツアツである。十数年前、それを私は「母の味」だなあとつくづく思い、レシピを聞いて自分でも正月料理にした。だがよく考えてみると、子供の頃の私
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年10月×日 第2子の出産予定日が、約1か月後に迫っている。妊娠の経過は大変順調だ。だけどお腹の中の胎児は、毎日命の危機にさらされている(矛盾)。──というのも。娘が、私の膨らんだお腹の上に乗るのにハマっている……。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
修学旅行リピーター 先日、母校で講演会を行うことになったため、宇治の実家に帰った。コロナの影響もあり、京都に行ったのは随分と久しぶりだった。今回の帰省の私の目的は二つ! 一つは勿論、講演会。そしてもう一つは緊急事態宣言中に出来なかった京都取材を行うことだった。
高見 浩『陪審員C-2の情事』
『陪審員C-2の情事』の味わい 人間だれしも──聖人君子でない限り──人生の先が見え始める年齢になれば、こんな思いがチラッと胸に浮かんだりしないだろうか。
ハクマン第70回
最近「ワクチンの副反応による漫画の休載」を見かけるようになったそうだ。ひと昔前なら「副反応は病気ではない」という理由で休ませなかったと思うので世の中も大分まともになってきた。
今野 敏『ボーダーライト』
21年ぶりのオズヌ降臨 『ボーダーライト』には、呪力をあやつる謎の高校生が登場します。そう、『わが名はオズヌ』のオズヌ(役小角)です。同作が出版されたのは2000年ですから、21年ぶりの降臨になります。ずいぶんとご無沙汰でした。
佐野 晶『毒警官』
呑み会の天使たち 自宅のテーブルの上に、いかにも刷り立ての真新しい〝毒の事典〟めいた本があった。手にしてページをめくっていると、妻(実用書編集者)が「毒の本って売れるんだよ」と言いだしたもので、目の色が変わった。さらに妻が「みんな毒が好きなんだろうな」と分析。
ハクマン第69回
昨日、品川駅に「今日の仕事は楽しみですか。」という文言が等間隔で大量にディスプレイされるという事件が話題になっていた。これは森永グリコ以来の怪文書事だ、警察は死者が出る前に犯人の特定を急ぐべきであり、今度こそ迷宮入りは許されない。