特集

特別インタビュー▷のんの 「おいしい話」
 小学館の文庫レーベル「おいしい小説文庫」がまもなく創刊1年を迎える。長引くコロナ禍によって飲食業界は多大なる被害を受けた。一方で「家ごはん」が注目されるなど、私たちの食生活が大きく変わった一年だった。改めて私たちにとって「食」とは何なのか。その貴さとは何か。「おいしい小説文庫」アンバサダー・のんさんに聞いた。
「警察小説大賞」連動企画 ◇ 誉田哲也が明かす「警察小説の極意」前編
 2017年に創設された警察小説大賞も第三回を迎えた。今後も、警察小説のさらなる隆盛、そして革新を願うなか、応募者たちはいかなる姿勢で執筆に臨めばいいのか。女性刑事を主人公に据えた「姫川玲子シリーズ」、また「〈ジウ〉サーガ」では警視庁特殊急襲部隊を登場させるなど、常にジャンルに新風を吹き込んできたのが誉田哲也氏である。名実ともに警察小説のトップランナーの誉田氏に、「創作の極意」を聞いた。
9月9日9時9分一木けいさん三浦しをんさん対談
〝エモい〟作家の過剰な情熱 鮮烈なデビュー作『1ミリの後悔もない、はずがない』以来、恋愛や家族にまつわる苦しみを真正面から描き、女性読者の共感を集めている一木けいさん。最新作『9月9日9時9分』は、10代の男女が許されない恋に向き合う、日本とタイを舞台にした恋愛小説です。
『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
「本当にすごい作品は、最初の原稿で編集者の想像を越えてくるものなんだよ」定年を控えた上司が以前言っていた言葉です。『滅びの前のシャングリラ』は私にとって、まさにそんな作品でした。最初に原稿を受け取ったのは2020年の2月。テーマは「地球滅亡」と打ち合わせをしているし、ストーリーもすべて事前に聞いています。なのにラストシ
『八月の銀の雪』伊与原 新/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『八月の銀の雪』は科学のエッセンスがちりばめられた全5篇の短篇集です。「本屋大賞2021」にノミネートしていただき、本当にありがたく思っています。科学というと、「難しそう」と苦手意識をもつ方もいらっしゃるかもしれません。私も超がつくほどの文系なので、そのお気持ちはよくわかりますが、「文系の方でも、科学好きでなくても楽し
『自転しながら公転する』山本文緒/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 山本文緒さんの7年ぶりの小説『自転しながら公転する』は、アパレルで働く32歳の都という女性が主人公。恋愛をして、家族の世話もしつつ、仕事も全力でがんばるなんて、そんな器用なことできない! 毎日ぐるぐると思い悩む彼女の姿を描いたこの小説には、「私のことかと思った」「身に覚えがありすぎ」「わかる!わかる!」などの共感の声
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』第一稿を読んだのは、忘れもしない2019年12月末。仕事納めの前日でした。町田さんとはこれが初めてのお仕事、そして初長編作品に挑戦していただいたこともありすぐに読みはじめたところ、もの凄い衝撃を受けたことを今でも覚えています。
『この本を盗む者は』深緑野分/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 中世のヨーロッパで写本がとんでもなく高価だった頃、書物には呪いがかけられていたという。本を盗んだ者、借りて返さない者には容赦なく災いが降りかかることが願われた。この本を盗む者は──。本の街として知られる読長町(よむながまち)の御倉館(みくらかん)は、書物の蒐集家が建てた巨大な書庫だ。以前は公共図書館のように住民が自由
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『逆ソクラテス』発売のおよそ10日前。私は自身の日記にこんなことを書いていました。2020年4月13日。『逆ソクラテス』の発売を延期するか否か、役員や編集長と深夜に電話で相談。無事発売されてほしい。『逆ソクラテス』発売に向けて宣伝施策の準備が真っただ中だったその頃、日本では東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が発令されて
『オルタネート』加藤シゲアキ/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 悪意が溢れる時代に、現代的でありながらも、あくまで等身大の青春を描いてみせる。その真っ当であることを恐れない姿勢こそが『オルタネート』、そして加藤シゲアキという作家の最大の魅力であると思います。小説の内容を乱暴に要約してしまうと「高校生限定のマッチングアプリがもたらす男女の人間模様を描いた群像劇」とでも言い表せるので
「あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな」『推し、燃ゆ』がどんな人を描いた物語なのか、端的に表しているのが本文中のこの文章だと思います。学校で
『お探し物は図書室まで』青山美智子/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 私は一昨年、ポプラ社に転職してきました。前の会社で長らく小説の編集をしていたのですが、産休後、別の部署へ異動となり、二年ほど腐った生活を送っていました。今作の三章の主人公と同様、心身ともに不安定な日々でした。本に関われないことが悲しくて、大好きだった書店に行くことも、小説を読むことも、辛くてできない時期が続きました。
『犬がいた季節』伊吹有喜/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『犬がいた季節』は、著者である伊吹有喜さんの母校、三重県立四日市高校を舞台に描かれた青春小説です。実際に高校で生活していた犬をモデルに、その視点を交えながら18歳の迷いや決断、友情や恋などを瑞々しく綴っています。背景となる時代は昭和の終わりから平成の12年間と、時は流れて令和の始まりまで。第1話の女子高生は手紙で気持ち
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.3
 劇団四季で上演中のオリジナル・ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の主演俳優(ベン・田邊真也さん、タング・斎藤洋一郎さん、長野千紘さん、生形理菜さん、渡邊寛中さん)5名による座談会
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.2
 東京・自由劇場で公演中の劇団四季オリジナル・ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。主人公ベン役の田邊真也さん、ロボット・タング役の斎藤洋一郎さん、長野千紘さん、生形理菜さん、渡邊寛
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.1
 昨年10~11月に劇団四季の16年ぶりの一般向けオリジナル・ミュージカルとして上演された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(台本・作詞:長田育恵、演出:小山ゆうな、作曲・編曲:河野伸)。原作
『十の輪をくぐる』刊行記念対談 辻堂ゆめ × 荻原 浩
小説家にとって一番大事な才能。  全てのパズルが最後にピタッとはまるウルトラCの着地に成功した、今春刊行の連作ミステリー『あの日の交換日記』がスマッシュヒットを遂げ、辻堂ゆめはミステリ
SPECIAL対談『セイレーンの懺悔』ドラマ化記念 中山七里 × 新木優子
 報道の世界のリアルに鋭く斬り込んだ、中山七里さんの社会派ミステリー『セイレーンの懺悔』が10月、WOWOWで実写ドラマ化されます。主人公の報道記者・朝倉多香美を演じるのは人気上昇中の女優、