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週末は書店へ行こう!
 主人公の愛衣は、嘘や隠し事を〝匂い〟で感じ取ってしまう特異体質……だなんて、生きていくのがさぞ辛かろうな。相思相愛の恋人やツーカーの仲の親友でも、時には本音を言えない事はあるだろう。しかし彼女には、それが〝匂って〟しまうのだ。
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危機の読書
 インテリジェンスにはさまざまな技法がある。その中でも王道とされるのが人間によって情報を入手するヒュミント(Humint:ヒューミントと表記することもある)だ。ヒュミントとはHuman Intelligenceの略だ。インテリジェンス理論の第一人者である小林良樹氏(明治大学公共政策大学院特任教授、元内閣情報分析官)は、ヒュミントについてこう解説する。
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◎編集者コラム◎ 『ムショぼけ』沖田臥竜
 連ドラの撮影はすべて著者の沖田臥竜さんの地元・兵庫県尼崎市の周辺で行われた。小説の出版前に、連続ドラマ化が決定し、すでに撮影も終了するというイレギュラーな進行だった。小説の構想からたった1年で、地上波のドラマが放送されるなんて、前代未聞だ。そのスピード感を実現したのは、作品が持つ力と、沖田さんの情熱にほかならない。
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今月のイチオシ本【デビュー小説】
『貝に続く場所にて』は、今年の群像新人文学賞を受賞したデビュー作だが、第165回の芥川賞を射止めた(李琴峰『彼岸花が咲く島』と同時受賞)。3・11小説の側面が強調されるが、選考会後の会見で松浦寿輝が「震災から10年を経ないとこの物語に昇華できなかった、と感じさせる独創的なアプローチと感じました」と述べたように、正面から
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◎編集者コラム◎ 『海をゆくイタリア』内田洋子
「今年もまた夏の旅が実現できなかったな……」とセンチメンタルな気分でこの原稿を書く8月末日。今夏もあっという間に過ぎゆこうとしています。疫禍がもたらしたものは数えきれませんが、閉塞感に満ちた生活もそのひとつ。「なんの気兼ねもなく旅に出る」ことが当たり前でない日常が来るとは、2年前の時分に誰が想像したでしょう。
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HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」
9月になりました🍇 雨が上がり、空に晴れ間が戻り始めたらいつの間にか夏が終わっていました。芋味とか栗味の商品がディスプレイに並び始めたり、早いところではハロウィン用品が売ってたり秋の訪れを感じますね。
◎編集者コラム◎ 『羊の頭』アンドレアス・フェーア 訳/酒寄進一
 うらすじ、ご存じですか。「本の雑誌」2020年2月号の特集〝「うらすじ」の謎と真実!〟から引用すると〈文庫の表四(裏表紙)に載っているあらすじ紹介のこと〉です。「タモリ倶楽部」でも「文庫の裏にあらすじあり!!ウラスジ大読書会」という回があったとか。
◎編集者コラム◎ 『テムズ川の娘』ダイアン・セッターフィールド 訳/高橋尚子
 コロナ禍以降、「鈍器本」という言葉をよく耳にしますよね。もはや凶器になるレベルの分厚くて重い本が、ビジネス本市場を中心に、巣ごもり需要で次々とベストセラーになっているとか。マジですか!? 日頃「分厚くて重い本」ばかり作っては「こういう本は読者が敬遠するのでは…」と周囲から気持ち眉をひそめられ(被害妄想?)
◎編集者コラム◎ 『書くインタビュー4』佐藤正午
 佐藤正午さんの『書くインタビュー4』が発売になりました。この一文、念のためひとつひとつ説明します。まず【佐藤正午さん】。念のためです、小説家の名前です。ただいま大ヒット公開中の映画『鳩の撃退法』の原作者で、2015年にはこの小説『鳩の撃退法』で山田風太郎賞を受賞、2017年には『月の満ち欠け』(岩波書店)で直木賞を受
 社会科の選択科目は「政治・経済」だった私にとって、歴史の授業は主に内職または睡眠に充てられた。本を読み、その登場人物を愛し、ストーリーを追いかけるのは何よりも好きだった少女が「歴史」にハマらなかったのは、ひたすら「点」を暗記するだけの作業に楽しさを見いだせなかったからだろう。
◎編集者コラム◎ 『派遣社員あすみの家計簿2』青木祐子 イラスト/uki
 自称経営者の元彼、理空也に騙されて正社員として勤めていた優良企業を〝寿退社〟してしまったあすみ。シャンプー配りや工場の日雇い、キャベツともやし中心の必死の節約で食いつなぎ、銀行残高 428 円という人生の大ピンチからなんとか這い上がりました。そうしてやっとのことで派遣社員としての仕事を得たところまでが第1巻。
◎編集者コラム◎ 『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里
『きみはだれかのどうでもいい人』。タイトルの破壊力が、まず凄まじいです。著者の口からこのタイトルを候補の一つとして聞いたとき、鳥肌が立ちました。これしかない、と思いました。男、女、「性別による役割の違い」とか、あれや、これや、身に覚えのある嫌な経験たち。
◎編集者コラム◎ 『海が見える家 逆風』はらだみずき
 毎年、夏になると売れる本でしたが、八重洲ブックセンターチェーンさんの積極的な取り組み、さらには秋や冬の帯を作成して一作目『海が見える家』が30週連続ベストセラーランキングをキープしました。快挙を記念してはらださんのトークショーが、昨年8月に催されました。
週末は書店へ行こう!
 この世の男社会を、くるっと男女反転させてしまった小説が誕生した。なるほど、男女格差を正面から斬り込んでいくよりも、見えてくるものがクリアになる。
今月のイチオシ本【歴史・時代小説】
 伊東潤『琉球警察』は、警察小説の手法で、戦後史、日米関係などを描いた『横浜1963』の系譜の作品である。奄美諸島の徳之島出身の東貞吉は、一八歳の時、働きに出た沖縄で警察官に採用された。沖縄では奄美出身者は差別されており、貞吉は警察学校の教官・大城から何度も鉄拳制裁を受ける。そんな貞吉の救いになったのが、奄美出身ながら
週末は書店へ行こう!
 社会科の選択科目は「政治・経済」だった私にとって、歴史の授業は主に内職または睡眠に充てられた。本を読み、その登場人物を愛し、ストーリーを追いかけるのは何よりも好きだった少女が「歴史」にハマらなかったのは、ひたすら「点」を暗記するだけの作業に楽しさを見いだせなかったからだろう。
◉話題作、読んで観る?◉ 第41回「鳩の撃退法」
 直木賞作家・佐藤正午が5年がかりで書き上げた上下2巻ある長編小説の映画化。佐藤作品は『永遠の1/2』『ジャンプ』『身の上話』などが映像化されており、本作は5本目の映画となる。主人公となるのは、女にもお金にもだらしない作家崩れの津田伸一(藤原竜也)。かつて直木賞を受賞し、天才作家と呼ばれたのは過去の栄光。今では食い
今月のイチオシ本【ミステリー小説】
「彼女を殺すために、僕は廃病院の敷地に足を踏み入れた」という穏やかではない一文から始まるプロローグ。その最後で、思わず読み返してしまうほど目を惹く謎が提示される。それを成したことで、なぜ「これで、彼女を殺せる」のか? 五十嵐律人『原因において自由な物語』は、年末の各種ミステリランキングに軒並み挙げられるなど大いに話題を