翻訳者は語る
第29回
コンピュータの実用書から医療や戦争を描く骨太のノンフィクション、エドワード・ケアリー等の文芸作品まで。幅広いジャンルで四十年近く活躍する古屋美登里さん。#MeToo を世界
第28回
世界的に著名な英国の児童文学作家ジェラルディン・マコックラン。もう使われていない劇場に住みついた幽霊たちと少女の交流を描いたファンタジー小説『ロイヤルシアターの幽霊たち』を
第27回
「心が温かくなる一冊」と小泉今日子さんが表したフランスの小説『ナポレオンじいちゃんとぼくと永遠のバラクーダ』。破天荒な元ボクサーの祖父に振り回される家族の様子を、十歳の孫(男
日本では初紹介の作家ながら英米で高い人気を誇る、元警察官の女性作家クレア・マッキントッシュ。彼女のデビュー作『その手を離すのは、私』は、翻訳した高橋尚子さんにとっても長編デビュー作となりました。警
百年前のインドを舞台に、街で唯一の女性弁護士が密室殺人事件の解決に奔走する『ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち』。インド系の親を持つ英国系アメリカ人女性作家が、実在したインド初の女性弁護士たちに着
ガスライティング──被害者に繰り返し誤った情報を提示し、被害者が自身の認知や感覚、正気を疑うように仕向ける心理的な虐待行為を、映画『ガス燈』にちなんでそう呼びます。最愛の夫を喪い心が不安定な時に、ガ
米国南部を舞台に、大学を追われた老教授トムと就職に躓いた教え子リックの弁護士コンビが悪徳経営者を相手に闘う法廷スリラー『ザ・プロフェッサー』。正義、スポーツ、友情……清々しいまでにわかりやすい勧善懲
昨年十月、上皇后美智子さま(当時・皇后陛下)が誕生日に発表されたお言葉から、「皇后の積読本」として突如注目を集めた英国のユーモア小説『ジーヴズの事件簿』。どんな難題も解決してしまう切れ者の執事と、ち
中国で三部作累計二一〇〇万部超、アジア圏初・翻訳小説初のヒューゴー賞受賞、オバマ前米大統領やフェイスブックCEOのM・ザッカーバーグが大絶賛したというSF小説『三体』。アメリカではSF作家ケン・リュ
科学者レイチェルが開発した、自分と瓜二つのアンドロイド。『iレイチェル』は、彼女の死後、そのアンドロイドと暮らすことになった夫と娘の葛藤や成長を描いたイギリスの小説です。フロスト警部シリーズなどのミ
韓国では百万部超、日本でも刊行三か月で十三万部突破の小説『82年生まれ、キム・ジヨン』。女性なら誰しも身に覚えのある日常的な差別や苦しみを主人公ジヨンの担当医の報告書という体裁で描き、大きな共感を呼
昨年、史上初の年末ミステリランキング四冠に輝いた『カササギ殺人事件』。編集者スーザンの回想で幕を開け、一転、アガサ・クリスティのオマージュに満ちた同名の本格ミステリが展開し……。前半の作中作は五〇年
一九三六年の刊行以来、世界中で読み継がれているM・ミッチェル『風と共に去りぬ』(以下GWTW)。四年前に新訳を発表し新たな命を吹き込んだ鴻巣友季子さんは、翻訳に取り組む前後でこれだけ印象が変わった作
難事件に挑む叩き上げのタフな女刑事と、事件の鍵になるもう一人のヒロインの複雑な人生を描いたハードボイルド「D・D・ウォレン」シリーズは、米国ベストセラーリストの常連。翻訳第一弾『棺の女』に続き、殺人
スティーヴン・キング、ジョン・グリシャム、ネルソン・デミル……米国を代表するエンタメ作品を数多く翻訳している白石朗さん。新刊『ファイアマン』は、そのキングの息子にしてモダンホラーの俊英ジョー・ヒルに
幸せの絶頂にいるはずの結婚式当日、パートナーからある秘密を打ち明けられたことで運命に翻弄される新婦エリー。嘘か真か、敵か味方か、二転三転する真実が読者をも翻弄するサスペンス『落ちた花嫁』が刊行されま
年明けの原書発売と同時に、全世界に話題が駆け巡った『炎と怒り トランプ政権の内幕(原題:FIRE AND FURY)』。日本でも緊急出版が発表され、発売前から読者の期待と評判が最高潮に。「依頼から刊
元海兵隊パイロットの弁護士が、米大統領専用ヘリ墜落事故の謎を追う法廷スリラー『マリーンワン』。作者は自身も海軍の元トップガンであり、世界的に活躍する弁護士ながらベストセラー作家にもなった異色の経歴の