障害者受容の在り方を問う小児外科医の記録
人間の生命は、両親から一本ずつ染色体を受け継ぎ誕生しますが、染色体が三本に増えている病気がトリソミーです。異常のある染色体の番号により、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソ…
第73回読売文学賞受賞作待望の文庫化!
第73回読売文学賞【随筆・紀行】受賞作待望の文庫化!父の死。倉敷の時間。白木蓮の咲く家。三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的随筆集 「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合い…
彬子女王殿下が日本美のこころを探す旅
「赤と青のガウン」の著者・彬子女王殿下が6年間の英国留学を終えて次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅だった。「神宮の御神宝」「皇居の盆栽」「皇室が育んだボンボニエール」など、日…
空気を読まない女検事、降臨!
人が人を裁けるのか――「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常磐春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所…
隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人!
相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。今回、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島…
赤穂浪士の助命嘆願に命を賭した姫の物語。
江戸は元禄、生類憐みの令が布かれていた頃。広島三次藩に生まれた阿久利は、播磨赤穂藩の浅野内匠頭長矩に輿入れし、安寧な暮らしを送っていた。しかし、勅使饗応指南役である高家筆頭・吉良上野介…
『神様のカルテ』に連なる勇気と希望の物語
病む人がいるなら、我々は断るべきではない。敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れ…
無能扱いされて公務員をクビ。でも実は……
「君は今日限りでクビだ。荷物をまとめて出て行きたまえ」 オルタナ王国の宮廷魔道士であるルミナ・シンフォニアは、突然、師団長にクビを宣告されてしまう。ルミナが国益に適う魔道具を開発できな…
後宮に現れた美僧が凶事を予言!?
左大臣の息子である雅遠。右大臣派の父を持つ詞子。政敵同士の家柄ゆえに、自分たちの仲を明かすことができないふたりだが、密かに、そして静かに恋を育てている。しかし、詞子が憂慮するのは家の…
戦後混乱期の複雑な人間関係が事件の発端に
警視庁捜査一課の若手刑事・市橋大樹は、妻を早くに亡くした94歳の祖父・勝之介と同居している。その祖父の頼みで呉・広島の写真を撮るため、市橋は二日間の旅行に出ることになった。予科練卒業後…
第3回「日本おいしい小説大賞」受賞作!
石庭大輔は、宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に独りで暮らす公務員。ある日、家の庭に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働い…
演劇界の異才による傑作群像劇
東京都三鷹市のスーパーマーケット「ママズキッチン」で働く人々は皆どこかヘン。しかしもっとおかしいのは毎日この店を訪れ「お弁当をタダでくれ」を叫ぶ車椅子に座る女だった。言葉を聞き入れても…
極限のどんでん返しが続く、劇薬ミステリ。
とある業者が誘う、「死にたい」という願望の先の、驚愕の結末。極限のどんでん返しに翻弄される、息もつかせぬ“劇薬“ミステリー。雇っていたバイトが自殺未遂し、周囲の態度と激務に苦悩するコン…
無私の剣と貪欲の銃、天才同士が一騎打ち!
時は戦国時代。京の都から遠く離れ、合戦の気配もない紀州有本で田畑を耕して暮らす、兄の孫四郎と弟の源五。仲のよい兄弟は、陰の流を遣う父・誠三郎から剣を学んでいた。孫四郎はほとんど剣を持た…
著作100作目となる記念碑的快作!
1868年晩春。陸奥国の南端に位置する東堂藩で大組藩士として奉職する若侍の左馬之助、重蔵、隼人は、大組番頭から呼び出しを受け、詰所の広敷に座っていた。江戸にいる藩主小笠原是信の意向で、…
神さまの溺愛花嫁に隠された能力が!?
夜の神の穢れを清めた鬼灯と小夜。呪いが解けた鬼灯の美しさと、その花嫁である小夜の可憐さは、いまや異界の住人たちに広く知れわたるところとなっている。 ある日、小夜の母の実家である冷泉家…
この婚姻、絶対に破棄させてみせましょう!
朝陽国後宮の中庭にある月夜池には、不思議な伝説が残されている。曰く「満月の夜、池に飛び込んだ者は、ひと月の間、その魂が入れ替わる」。そして、ワケアリの後宮侍女・白麗霞と、朝陽国皇帝の…
大人気「文房具」小説、待望の第4弾!
威風堂々とした佇まいで、昔ながらの銀座の息づかいを今に残す貴重な文房具店「四宝堂」。高級なものから手ごろなものまで数多くの文房具を取り扱うこの店には、今日も様々なお客が訪れる――。血の…
笛上手の舞子が母と暮らす手立てはただ一つ
文化五年(1808)京は祇園末吉町で50年以上続くお茶屋「よし屋」の一人娘・月江は、いずれは母・喜久江の後を継ぐ身だったが、古方派の名医・小島源斎の元で医術を学ぶうちに医者になりたい…
ハートフルな捜査で美味しく事件解決!
昭嶋署の生活安全課に勤務する森山尚美は、おせっかい焼き。街中で道を踏みはずしそうな人を掴まえては、強引に〈喫茶ひまわり〉に連れて行く。そんな先輩に振り回される相棒の久住達樹は、「警察の…