著者インタビュー

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ゲスト/山崎ナオコーラさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第3回
「時短」が時代のキーワードとなった今、私たちは家事を効率的に片付けることを目指せば本当に豊かな生活を送れるようになるのか。一家の経済を支えるために働きながら二児を育て、家事の大半を担っている山崎ナオコーラさんと、「家事」を通してこれからの人間らしい生き方を模索しました。
芦沢 央『神の悪手』
言葉と出合う、世界を広げる 直木賞をはじめ各種文学賞へのノミネートが続く芦沢央が、最新短編集『神の悪手』で初めて将棋を題材に採った。ミステリーとしての驚きに満ちた全五編は、登場する棋士たちの内面に、作家である自身の心情や実体験が重ね合わされている。自他共に認める特別な一冊だ。
著者の窓 第7回 ◈ 砂原浩太朗『高瀬庄左衛門御留書』
 二〇二一年一月の刊行以来、各紙誌で本読みのプロたちに絶賛されている砂原浩太朗さんの時代小説『高瀬庄左衛門御留書』(講談社)。デビュー二作目にして、早くも山本周五郎賞・直木賞にノミネートされた注目作です。五十歳を前に妻と息子を失い、亡き息子の嫁・志穂に絵を教えながらつましい生活を送る下級武士・高瀬庄左衛門。しかし藩を
米澤穂信さん
英雄と英雄が戦う話よりも、当時の世界で必死に生き抜いた人の姿が好きでした なんと、米澤穂信さんが歴史小説を上梓。これまでにも中世ヨーロッパを舞台にした『折れた竜骨』などを発表してきたとはいえ、新作『黒牢城』は荒木村重と黒田官兵衛という、戦国時代に実在した人物が登場する。しかし読めば、これは実に米澤さんらしい本格ミステリ
ゲスト/メレ山メレ子◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第2回
 人生100年時代を迎え、中年でも恋をすることが当たり前になった。ひと昔前には、映画や漫画の中に存在していた〝恋愛のサンプル〟が消滅した今、惹かれ合う人間同士はどのように関係を築いていけばいいのか。結婚や出産を目指さないならば、何をゴールにすればいいのか──。文筆業を始めマルチに活動するメレ山メレ子さんをゲストに、これ
真藤順丈『われらの世紀 真藤順丈作品集』
小説の噓と真実 戦後の沖縄を舞台にした青春群像小説『宝島』で第一六〇回直木賞受賞の栄誉に輝いた真藤順丈が、同作刊行から丸三年のインターバルを経てついに受賞後第一作『われらの世紀』を世に送り出した。「真藤順丈作品集」という副題からも明らかだが、長編を主戦場としてきた作家にとってキャリア初となる独立短編集だ。
著者の窓 第6回 ◈ レ・ロマネスク TOBI 『七面鳥 山、父、子、山』
 派手なコスチュームとメイクがトレードマーク、フランスをはじめ世界各国で人気を誇る個性派音楽ユニット「レ・ロマネスク」。メインボーカルのTOBIさんは、テレビ番組『仮面ライダーセイバー』に出演するなど、近年ますます活動の幅を拡げています。三月に刊行された『七面鳥 山、父、子、山』(リトルモア)は、広島県の小さな町で生ま
朝倉かすみさん『にぎやかな落日』
書きながら、母と同じ体験をしたような気持ちになりました 北海道で一人暮らす83歳のおもちさん。そのにぎやかな日常と生活の大きな変化を描く朝倉かすみさんの新作『にぎやかな落日』。おもちさんのモデルは、朝倉さんの母親だという。親の心の中を丁寧に描き出したのは、背景にどのような心境があったのだろう。
ゲスト/窪 美澄さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第1回
「すべての女性を応援する」をコンセプトにした書店で店長をつとめる花田菜々子さんが、気になる本の著者を招いて対談をする新連載がスタート。初回のゲスト・窪美澄さんとは「子持ちの恋愛」について語りました。
鈴村ふみ『櫓太鼓がきこえる』
才能がなくても、やる 第三三回小説すばる新人賞を受賞した『櫓太鼓がきこえる』は一九九五年生まれの俊英・鈴村ふみの手による相撲小説だ。角界の「呼出」を主人公に据えた本作は、業界の裏側を楽しめるお仕事小説にして、まっすぐな青春成長小説でもある。
著者の窓 第5回 ◈ 五十嵐 大 『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた 30のこと』
 五十嵐大さんの自伝的エッセイ『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)が静かな反響を呼んでいます。聴覚障害者である両親に愛情を注がれ、幸せな幼少期を送っていた五十嵐さん。しかし自分の家族が〝ふつう〟と異なっていることに気づき、大好きだった母すら疎ましく感じるように
蛭田亜紗子さん『共謀小説家』
一般的な夫婦の絆とは違うところで繫がっている二人が書きたかった 毎回、テーマもテイストもまったく異なる作品を発表し続けている蛭田亜紗子さん。最新作『共謀小説家』は、明治期に小説執筆に心を砕いた一組の夫婦が築いた、独自の絆の話だ。フィクションではあるが、執筆のきっかけはある実在の作家を知ったことだったという。
一穂ミチ『スモールワールズ』
隣人を愛する 同人誌活動を経て二〇〇八年に商業デビューし、ボーイズラブ小説界をメインに活躍してきた一穂ミチによる、一般文芸作が発売前から注目を集めている。全六編収録の短編集『スモールワールズ』は、老若男女さまざまな組み合わせによって綴られる人間ドラマであり、高品質なミステリーでもある。
佐藤 究さん『テスカトリポカ』
世の中は分身だらけだから、争いは止まらない。 2004年に群像新人文学賞優秀作に入選してデビュー。その後16年に『QJKJQ』で江戸川乱歩賞、18年に『Ank: a mirroring ape』で大藪春彦賞と吉川英治文学新人賞を受賞。読者を圧倒する作品世界で注目される佐藤究さんが3年半ぶりに新作を上梓。『テスカトリポカ』もまた話題必至の衝撃作だ。
丸山正樹『ワンダフル・ライフ』
 聴覚障害を題材にした社会派ミステリー「デフ・ヴォイス」シリーズで知られる丸山正樹が、作家デビュー一〇年の節目となるタイミングで渾身の勝負作『ワンダフル・ライフ』を発表した。四組の男女からなる物語の内側に、自身の実人生をも取り込んだ本作は、ミステリーの要素が盛り込まれながらも人間ドラマとしてかつてない高みに到達している
桜庭一樹さん『小説 火の鳥 大地編』
手塚先生の〝それでも生きていく〟という芯の部分に忠実でなくてはと意識しました 巨匠・手塚治虫の代表作のひとつとして今なお愛されている『火の鳥』。「黎明編」「未来編」などさまざまなバージョンがあるが、「大地編」は構想だけが残された幻の作品。それがこのたび、桜庭一樹さんの手によって小説化され、『小説 火の鳥 大地編』として刊行された。そこに至る経緯はどのようなものだったのか。
著者の窓 第4回 ◈ 王谷 晶 『ババヤガの夜』
 現代女性のリアルな声をすくいあげた小説・エッセイで注目される作家・王谷晶さん。昨年十月に刊行された最新作『ババヤガの夜』(河出書房新社)は、女性作家には珍しいハードな展開に心震わされるバイオレンス長編です。暴力の才能に秀でた新道依子と、不自由な生活を強いられている暴力団組長の娘・内樹尚子。
冲方 丁さん『アクティベイター』
 本屋大賞第一位に輝いた時代小説『天地明察』や日本SF大賞受賞の「マルドゥック」シリーズで知られる冲方丁が、現代日本を舞台にした国際諜報アクション小説『アクティベイター』を発表した。全五二〇ページに及ぶ物語のすみずみに、今年でデビュー二五周年となる小説家が培ってきた、エンターテイナーとしての矜持が刻まれている。