著者インタビュー

佐藤 究さん『テスカトリポカ』
 2004年に群像新人文学賞優秀作に入選してデビュー。その後16年に『QJKJQ』で江戸川乱歩賞、18年に『Ank: a mirroring ape』で大藪春彦賞と吉川英治文学新人賞を受賞。読者を圧倒する作品世界で注目される佐藤究さんが3年半ぶりに新作を上梓。『テスカトリポカ』もまた話題必至の衝撃作だ。
丸山正樹『ワンダフル・ライフ』
 聴覚障害を題材にした社会派ミステリー「デフ・ヴォイス」シリーズで知られる丸山正樹が、作家デビュー一〇年の節目となるタイミングで渾身の勝負作『ワンダフル・ライフ』を発表した。四組の男女からなる物語の内側に、自身の実人生をも取り込んだ本作は、ミステリーの要素が盛り込まれながらも人間ドラマとしてかつてない高みに到達している
桜庭一樹さん『小説 火の鳥 大地編』
 巨匠・手塚治虫の代表作のひとつとして今なお愛されている『火の鳥』。「黎明編」「未来編」などさまざまなバージョンがあるが、「大地編」は構想だけが残された幻の作品。それがこのたび、桜庭一樹さんの手によって小説化され、『小説 火の鳥 大地編』として刊行された。そこに至る経緯はどのようなものだったのか。
著者の窓 第4回 ◈ 王谷 晶 『ババヤガの夜』
 現代女性のリアルな声をすくいあげた小説・エッセイで注目される作家・王谷晶さん。昨年十月に刊行された最新作『ババヤガの夜』(河出書房新社)は、女性作家には珍しいハードな展開に心震わされるバイオレンス長編です。暴力の才能に秀でた新道依子と、不自由な生活を強いられている暴力団組長の娘・内樹尚子。
冲方 丁さん『アクティベイター』
 本屋大賞第一位に輝いた時代小説『天地明察』や日本SF大賞受賞の「マルドゥック」シリーズで知られる冲方丁が、現代日本を舞台にした国際諜報アクション小説『アクティベイター』を発表した。全五二〇ページに及ぶ物語のすみずみに、今年でデビュー二五周年となる小説家が培ってきた、エンターテイナーとしての矜持が刻まれている。
「らんたん 第二部」 連載スタート記念 ◇ 柚木麻子さん特別インタビュー
 世田谷にある恵泉女学園は、柚木麻子さんが中高生時代に通った母校だ。創立者、河井道は津田梅子のもとで学び、留学を経て女性の教育に尽力した人物。その型破りな人生を追うのが、本誌連載の「らんたん」。三部作の第一部が終了し、第二部がスタートするこのタイミングで、執筆の背景をうかがった。
新川帆立さん『元彼の遺言状』
女性が憧れる女性を書きたかったんです  昨年、第19回『このミステリーがすごい!』大賞で大賞を受賞した新川帆立さんの『元彼の遺言状』がいよいよ刊行に。金の亡者、でも憎めない女性弁護士が
 アートディレクションを担当したパルコの広告で一時代を築き、衣装デザインを手がけたフランシス・コッポラ監督の映画『ドラキュラ』でアカデミー賞を受賞。国境も文化の壁も越え、ワールドワイドに活躍した伝説のデザイナー・石岡瑛子(一九三八~二〇一二)。ギンザ・グラフィック・ギャラリーと東京都現代美術館で展覧会が同時開催され、
島本理生さん
流されない恋愛   直木賞作家・島本理生が、同賞を受賞した『ファーストラヴ』以来二年半ぶりに長編小説『2020年の恋人たち』を発表した。 恋愛小説の名手の新作にして、「恋愛小説」の可能
星野智幸さん『だまされ屋さん』
〝家族自己責任論〟を少しでもゆるく、楽にすることができたらと考えました  今の日本社会の問題点を、小説のなかで炙り出す星野智幸さん。新作『だまされ屋さん』で扱ったテーマは家族。しかし母
著者の窓 第2回 ◈ 三浦しをん 『マナーはいらない 小説の書きかた講座』
『まほろ駅前多田便利軒』『舟を編む』などの人気作品で知られる三浦しをんさんが、初の小説の書き方エッセイ『マナーはいらない 小説の書きかた講座』を刊行しました。小説を書くうえで大切なテクニックや
貴志祐介さん『我々は、みな孤独である』
自分はなぜ自分なのか 『黒い家』『悪の教典』などで知られる貴志祐介が、実に七年ぶりとなる長編『我々は、みな孤独である』を刊行した。  主人公たる私立探偵にもたらされた「前世の殺人」を巡
伊与原 新さん
研究の世界に生きている人がすごく好きなんです  2010年に『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞して作家デビュー、昨年はノンミステリの短篇集『月まで三キロ』で新田次
著者の窓 第1回 ◈ 梨木香歩 『炉辺の風おと』
『西の魔女が死んだ』『家守綺譚』などの幻想的な小説や、『春になったら莓を摘みに』『水辺にて』などの自然をテーマにしたエッセイで多くの愛読者をもつ梨木香歩さん。最新作『炉辺の風おと』は、数年前からの八ヶ
凪良ゆうさん
世界が滅びても、人は絶望しない  ボーイズラブの分野で確かなキャリアを築き、一般文芸で刊行した初めての単行本『流浪の月』で、凪良ゆうは二〇二〇年本屋大賞受賞の戴冠を得た。 待望の受賞後
《新刊特別インタビュー》浅田次郎『見果てぬ花』
JAL機内誌『スカイワード』人気連載エッセイ「つばさよつばさ」単行本化第五弾『見果てぬ花』発刊記念著者 浅田次郎氏 特別インタビュー これまで一年の三分の一は旅の途上にあった作家がコロナ禍のいま考える
『ザ・プラスワン マリハラがつらくて、彼を自作してみた。』刊行記念!著者特別インタビュー
〈ドラマ性とコメディ要素を含めるのが好き。人生はどちらも混ざり合っているから〉  小学館翻訳文庫の新刊『ザ・プラスワン マリハラがつらくて、彼を自作してみた。』(以下、『ザ・プラスワン
村山由佳さん『風よ あらしよ』
彼女を突き動かしているのは、義憤なんだと思います  村山由佳さんの新作長篇『風よ あらしよ』は、著者にとって初の評伝小説だ。描かれるのは明治から大正にかけて短い生涯を駆け抜けた伊藤野枝