著者インタビュー

Fuzaisha
 10年以上前に発表された『誤算』が文庫で異例のベストセラーとなり、一躍注目された松下麻理緒さん。おふたりは、Kさん・Tさんの共作ペンネーム。大きな期待のかかるコンビのミステリ作家が、書き下ろし新作
松居大悟さん『またね家族』
 きっかけは、昨年執り行われた父の七回忌だった。かつて余命宣告を受けた父、自分と同じくものづくりをしている母、父の会社を継いだ二歳年上の兄──実人生の中で四人家族のありようを振り返ったことが、心を小説
宮内悠介さん『黄色い夜』
 アフリカのエチオピアに隣接する架空のE国。そこは資源が乏しく、産業はカジノに頼り、砂漠には螺旋状の巨大なカジノ・タワーが建っている。ここにやってきた日本人青年の龍一、通称ルイは、ある目的を持って数々
川瀬七緒さん『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』
きらら……前作『賞金稼ぎスリーサム!』から1年足らずでの、スピーディな続刊となります。すでに構想はお持ちだったのですか? 川瀬……特に構想はしていませんでしたが、早いうちに、続きを書きたい気持ちはあり
誉田哲也さん『妖の掟』
 二〇〇三年一月刊の『妖の華』は、第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作だ。「伝奇」の中身は物語中盤まで伏せられているのだが……作家自身にネタを割ってもらおう。 「主人公の紅鈴は、吸血鬼です。ざっと四〇
森見登美彦さん『四畳半タイムマシンブルース』
 あの腐れ大学生たちにまた会えるなんて! 二〇〇五年発表の『四畳半神話大系』の大学生たちが再び登場する新作『四畳半タイムマシンブルース』。物語の原案は、劇団ヨーロッパ企画を主宰する上田誠さんによる二〇
MASAKI_san
 母親の子どもへの歪んだ愛情を題材にした『完璧な母親』で注目された、まさきとしかさん。人間の心の闇に迫る緻密な描写が、読書好きの間で評価を得ています。新刊『あの日、君は何をした』は、ひとりの少年の事故
松田青子さん
「〝持続可能〟という言葉は環境問題などでよく使われる言葉ですが、人間も持続可能であることが大事。毎日生活するだけでも大変ななか、ちゃんとご飯を食べて、しっかり寝て、理不尽なことから自分を守って、持続可
武田綾乃さん『どうぞ愛をお叫びください』
 テレビゲーム等を実況しながらプレーし、その画面を録画・編集して動画投稿サイトにアップする──。『どうぞ愛をお叫びください』は、二〇〇〇年代後半に興隆し今や動画配信の一ジャンルとして絶大な人気を誇る、
石井光太さん
きらら……『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』は、特別養子縁組制度ができるまでの壮絶な人間ドラマを描いた、実話ベースの小説です。構想はいつ頃、考えられたのでしょうか。 石井……2011年に東日本大
椰月美智子さん『こんぱるいろ、彼方』
 ある世代以上の人なら、「ボートピープル」と聞けば、人々があふれんばかりに乗った船が漂流しているニュース映像を思い浮かべるだろう。ベトナム戦争が終結した1975年以降、日本にもインドシナからたくさんの
李 龍徳さん『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』
 物語は、衝撃的な一文から始まる。 〈排外主義者たちの夢は叶った〉  その世界では特別永住者制度は廃止され、外国人への生活保護が違法となり、現実では二〇一六年に公布・施行されたヘイトスピーチ解消法も
薬丸 岳さん『告解』
 二十歳の大学生・籬翔太が、バイト仲間と居酒屋で痛飲している場面から物語は始まる。雨脚が強まるなか埼玉北部にある実家へ深夜に帰宅すると、恋人の綾香から携帯にメールが届いた。『直接会って話がしたい』。
藤野可織さん
 二〇一三年、文芸誌『群像』に〈8月の8つの短篇〉のうちの一篇として掲載された「ピエタとトランジ」。のちに短篇集『おはなしして子ちゃん』にも収録されたが、その後も続篇が執筆され、このたび長篇『ピエタと
神津凛子さん『ママ』
 シングルマザーの成美(「わたし」)が目を覚ますと、手足は縛られ見知らぬ部屋にいた。天井からは裸電球が吊るされており、床と壁は黒いビニールで覆われている。真っ先に脳裏に思い浮かべたのは、幼い一人娘・
kubosan-banar
時代とともに家族観は変わってきており 家族の形も自在に変わっていいと思う  デビューから10年。女性にとっての性愛や妊娠出産をめぐり、それまで具体的に語られることの少なかった本音や実情を、繊細な筆致で
伊吹有喜さん
 手作業で羊毛から糸を紡ぎ、手織りで作り上げるホームスパン。もともとはイギリスの伝統織物だ。それが明治時代に日本に伝えられ、岩手の盛岡、花巻周辺で産業として根付いたという。伊吹有喜さんの新作長篇『雲を
有川ひろさん
 自衛隊、土木建築会社、県庁観光課、児童養護施設……。さまざまな職業のリアルを、主人公の人間的成長と共に描くお仕事小説は、有川ひろの代名詞であり十八番だ。最新作『イマジン?』では、映像制作会社および