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けんご@小説紹介さん
「けんご@小説紹介」さんが TikTok で取り上げた小説が、次々と話題になるという現象が起きています。筒井康隆さんの『残像に口紅を』は、なんと8万5千部が緊急重版されました。いま、「この人が紹介すれば本が売れる」と出版界で大注目されているけんごさん。その活動と本への想いとは。
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評者・相場英雄(作家) 盛り盛りの毒が全開! 超法規的捜査! 佐野晶という作家は不思議な人物だ。私を含め、作家を生業とするような人間は大概世間に順応できない変わり者、捻くれ者が多いが、その中でも同氏はかなり異質な存在だといえよう(褒めてます、念のため)。約二〇年前の見習い時代、勝手に師匠と仰ぐ大先輩作家からこんな言葉を
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今野 敏『ボーダーライト』
21年ぶりのオズヌ降臨 『ボーダーライト』には、呪力をあやつる謎の高校生が登場します。そう、『わが名はオズヌ』のオズヌ(役小角)です。同作が出版されたのは2000年ですから、21年ぶりの降臨になります。ずいぶんとご無沙汰でした。
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◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第162回
 リモコンを操作して、プレゼンテーションソフトのスライドの一枚目を画面に呼び出し、傍聴席向けのディスプレイで確認した。大きな太文字でこう書かれている。真犯人は、街にいる 「この事件には増山さんではない真犯人が存在します。その人物は男性で、増山さんに自らが犯した犯罪の濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せ、
危機の読書
ヒュミント(人によるインテリジェンス活動)において重要なのは偽装だ。当方の意図について察知されずに重要な情報を入手する場合、偽装が不可欠になる。例えば、外交官に対して機微に触れる話をすることを嫌がる人がいる。外交官は話を聞いたらそれを公電(外務省が公務で用いる電報)にして、本国に報告するからだ。
HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」
10月になりました🍂 だんだん肌寒くなってきてそろそろ本格的に衣替えしなきゃいけない時期になってきましたね。秋は美味しいものが沢山あって困ります😂 皆さんはどうですか?
佐野 晶『毒警官』
呑み会の天使たち 自宅のテーブルの上に、いかにも刷り立ての真新しい〝毒の事典〟めいた本があった。手にしてページをめくっていると、妻(実用書編集者)が「毒の本って売れるんだよ」と言いだしたもので、目の色が変わった。さらに妻が「みんな毒が好きなんだろうな」と分析。
 あなたは幽霊の存在を信じますか? 霊がいるかいないかではなく、幽霊を信じるか信じないかのお話。私は、もちろん幽霊はいないとは思っています。独身時代に過ごした貸家を転勤の為退去する際に挨拶に伺った大家さんから「あら、そう引っ越すのね。…やっぱり出たの?おばあちゃん?」
 日本ではあまり知られていないが李仲燮は韓国の国民的画家で「韓国のゴッホ」とも呼ばれている。39歳で夭折した天才画家の妻は日本人の山本方子。今年100歳になるがお元気だ。新聞記者である著者はソウル特派員時代に李仲燮の存在を知る。彼の絵に惹かれ日本で方子へのインタビューを重ねた。李仲燮は1916年に日本統治下にあった朝鮮
◇長編小説◇白石一文「道」連載第10回
5 「確かに、おにいさんがおっしゃる通り、自分の力を試すのなら年齢的にもいまが最後のチャンスかもしれないですね」酒はワインから焼酎に変わっていた。時刻は午後八時を回ったところだ。カウンターにゲタが置かれたので、これから二代目自慢の絶品の寿司が握られてくる。「でも、美雨ちゃんのためにそうするっていうのは私も、姉の言うとお
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第161回
 志鶴が助言し、練習したとおりの回答だ。傍聴席のマスコミに動きがあった。メモを走らせている。「していないというのは、どの罪状について? まず第一の事件の殺人、これについて否認するのかね」公判期日の冒頭手続での被告人陳述で被告人に詳しく罪状の認否を迫ることは本来認められない。もし能城がそうしたら答えなくていい──増山には
◎編集者コラム◎ 『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』すずの木くろ
 小学館文庫『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』の編集者コラムをご覧いただき、ありがとうございます。本作の編集業務を担当させていただきました、A田と申します。さてさて、皆さまもうお気づきのことと思いますが、『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』というタイトル。
ハクマン第69回
昨日、品川駅に「今日の仕事は楽しみですか。」という文言が等間隔で大量にディスプレイされるという事件が話題になっていた。これは森永グリコ以来の怪文書事だ、警察は死者が出る前に犯人の特定を急ぐべきであり、今度こそ迷宮入りは許されない。
◎編集者コラム◎ 『ホープ・ネバー・ダイ』アンドリュー・シェーファー 訳/加藤輝美
「な、何これ笑えるんですけど…」アメリカの小説『ホープ・ネバー・ダイ(原題「HOPE NEVER DIES」)』をエージェントから紹介されたのは、去年の11月、アメリカ大統領選でジョー・バイデンが当選した直後。紹介文にはこう書かれていました。
 小学生のとき、クラス全員が朝食になにを食べてきたのか順番に言わされたことがあった。模範的な朝食のメニューが次々と披露されるなかで、決して裕福な家庭で育ったわけではない私は自分が食べたものを正直に答えられずに前の席の子とまったく同じ味噌汁と魚というメニューを答えた。
思い出の味 ◈ 安藤祐介
父と鱒寿司 私は徳島県の出身で、幼いころは長期休暇の度に、大阪で暮らす祖母のところまで遊びに行った。当時はまず船で和歌山に渡ってから電車で大阪に向かうルートが定番だった。船内には座席の他に、寝転がって過ごせるよう、床が絨毯張りになっている区画があった。その絨毯の上で、なんとなく即席の縄張りみたいなものを確保すると、父が
◎編集者コラム◎ 『孫むすめ捕物帳 かざり飴』伊藤尋也
 連ドラの撮影はすべて著者の沖田臥竜さんの地元・兵庫県尼崎市の周辺で行われた。小説の出版前に、連続ドラマ化が決定し、すでに撮影も終了するというイレギュラーな進行だった。小説の構想からたった1年で、地上波のドラマが放送されるなんて、前代未聞だ。そのスピード感を実現したのは、作品が持つ力と、沖田さんの情熱にほかならない。
大どんでん返し第7回
竹本健治「訪ねてきた女」 吾平という者、大の酒好きで、その日も寄合の酒宴に与り、したたかに呑んで、ようやく帰途についたのはとっぷりと日も暮れた頃だった。