完結した小説をイッキ読み!
大好きな作家さんの新作を、今か今かと待ち焦がれるのも楽しいのですが、完結したシリーズ物などの作品は待たずにラストまでイッキに読める贅沢さがありますよね。
そこで、実際に私がまとめ買いしてイッキ読みしてしまった且つ完結した、している作品をご紹介します。
『猫と幽霊と日曜日の革命 サクラダリセット1』河野 裕
サクラダリセットシリーズは全7巻。
「リセット」の一言だけで世界を3日巻き戻す能力を持つ少女と、1度見聞きしたこと、考えたことを絶対に忘れない能力を持つ少年のボーイミーツもの……と軽い気持ちで読み始めたら、その独特の世界観、そして少年・浅井ケイの強い願いに満ちた物語にすっかり魅了されてしまいました。
「世界中から悲しみがなくなればいい」
そんな世界に少しでもなるように、少年と少女は一言で、世界を3日間殺す。
『後宮瑞華伝』はるおかりの
「後宮」シリーズは10巻で第一部が完結。
コバルト文庫で後宮もの、きっと甘々な恋愛小説だろうと思っていたら! 作り込まれた時代背景や階級制など本格的後宮小説で、絢爛豪華な宮中で繰り広げられるのは陰謀渦巻く愛憎劇。各巻のヒロインたちは自らの特技を頼りに、後宮で起こる事件や陰謀に怯むことなく、立ち向かっていきます。
シリーズ9巻目の『瑞華伝』では吉祥文様を愛する妃が文様にこめられた意味を読み解き、皇帝との愛と絆を守ります。
『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子 BURN上・下』内藤 了
藤堂比奈子シリーズは本編が11冊で完結。
故郷、青森を出るときに母親からもらった七味缶をお守りとして、凄惨な殺人現場に赴き、常軌を逸した犯人と対峙し、怒り、悲しみ、傷つく比奈子は読んでいて痛々しいほど。
それでも、事件の解決のために奔走する比奈子を含む捜査班の凶悪犯罪を決して許さない真摯さに心打たれます。
作中の事件は惨いものばかりですが、人情味と個性あふれる刑事達に惚れ込んでしまい、読み終わるのが寂しくなるほどです。