おはようおかえり 京は猫日和

武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 大学生の時に美術サークルを選んだのは、人数がほどほどに多くて、活動もほどほどにあって、尚且つ趣味が合いそうな人間が多いからだった。サークルでは定期的に展覧会を開いたり、合宿などのイベントがあったり、
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 東京に引っ越して数年が経つが、ふとした瞬間に故郷の味が恋しくなる時がある。  実家に住んでいた頃は当たり前に得られていたものが、実は得難いものだったと気付いたのは最近になってからだ。  今回は京都に
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第3回「金閣寺コンプレックス」
〈金閣寺〉  生まれてから今まで、金閣寺に行ったことがない。パンフレットの写真は何度も見たことがあるし、教科書に載っていた足利義満の顔を忘れたことはないし、三島由紀夫の書いた小説を繰り返し読む学生時代
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第2回「文豪の猫」(下)
 東京でイラストレーターの友達とルームシェアすることになったのは、大学卒業のタイミングだった。デビュー時からお世話になっている編集さんの勧めで、ノリで上京した。東京での暮らしは楽しかったが、バロンと離
おはようおかえり 京は猫日和 武田綾乃 
 エッセイの連載が始まった。こういう連載は初めてなので何を書くか悩んでいたが、そういえば大学生作家時代のことなんかはあまり文字にしたことがなかったな、と今更ながら思った。なので学生時代の思い出なんかを