書店員モヤ対談

ゲスト/宇多丸さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇最終回
 人生に悩みはつきものだ。そして、その悩みを誰に聞いてもらうか、相談されたときにどう答えるかもまた悩みどころだ。家族でも、友人でもない、全く知らない女性たちのさまざまな悩みを、ラジオ番組を通して10年間も聞いてきた宇多丸さんは、彼女たちにどう寄り添い、一緒に悩んできたのだろうか。当事者にしかわからない痛みや苦しみに真摯
ゲスト/植本一子さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第19回
 今、SNSやZINEなどの紙媒体で、日記を発表する人が増えている。誰かに読まれることを考えたとき、理想の自分ではなく、家族や友人たちと過ごす日常をどこまでありのままに書くことができるだろうか。母との決別、夫のがん発覚。そして、恋人の存在──。激動の日々を綴ってきた植本一子さんの日記は、どこまでも真っ直ぐだからこそ、一
ゲスト/岩田徹さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第18回
 日本の書店がどんどん減り続けている。一方で、店主のこだわりの詰まった、小さくても個性豊かなお店が少しずつ増えてきているのも事実だ。ベストセラーや新刊だけでなく、思いがけない本との出会いがあり、そこでしかできない体験があるからこそ、私たち読者は今日も書店に向かうのだ。その体験の仕掛け人である書店員は、日々何を考え、読者
ゲスト/ツレヅレハナコさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第17回
 コロナ禍でがらりと変わった、わたしたちの食生活。外食が制限され、孤食や黙食が推奨され、〝マスク会食〟なる新しいマナーまで生まれた。以前のように大勢でワイワイと食事を囲むことは難しくなったけれど、嘆いてばかりはいられない。苦境に立たされている飲食店も、良い店ほどタフに挑戦を続けているとツレヅレハナコさんは言う。〝美味し
ゲスト/永井玲衣さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第16回
 子どもの頃は些細なことに「なんで?」と疑問を投げかけていたけれど、いつの頃からか「そういうものだから」と分かったふりをして自ら世界を小さくしてはいないだろうか。永井玲衣さんは、ライフワークとして行っている哲学対話を「他の人と一緒にままならなさをまっとうに苦しむ場」だという。世界をよく見るために哲学するとはどういうこと
ゲスト/吉田貴司さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第15回
〝成就しなかった〟恋愛は、苦い黒歴史であれ甘美な体験であれ、すべての人にとって忘れられない記憶となっているはずだ。若かった当時は不可解に思えた異性の思わせぶりな態度や急な心変わりの理由が、年齢を重ねたことで見えてくることもあるし、永遠に理解できないこともある。男たち(たまに女たち)の「あのときこうしていたら」を10年聞
ゲスト/ジェーン・スーさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第14回
 二〇一三年にコラムニストとして鮮烈なデビューを飾って以来、中年女子のリーダーとして発信を続け、共感と憧れをもって圧倒的に支持されているジェーン・スーさん。そんなスーさんも、以前は〝美魔女〟と呼ばれる自分の欲望に忠実に生きる女性たちを馬鹿にしていたのだという。「年甲斐もなく」という社会の呪縛から解き放たれ、自分らしく歳
ゲスト/大前粟生さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第13回
 コロナ禍で人と人との関わりが減少している今、みんな、どんな恋愛をしているのだろう。恋愛関係になることで、相手を想い大切にしようという感情が芽生える一方、その想いが時に暴力的になり加害性を帯びてしまうこともある。時代の変化とともに新しい形の恋愛や人間関係も生まれているが、そもそも私たちが「恋愛」だと思っていたことの本質
ゲスト/飯間浩明さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第12回
 ビジネスの場で、プライベートで、メールのやり取りで……〝正しい〟言葉遣いをしなければと悩むあまり、本来相手に伝えたかったことが正確に伝えられなかった経験はありませんか? 日本語に不安や怖さを感じている人も多いけれど、「言葉は○×ではない」と言うのは〝言葉ハンター〟として現代語の用例を採集し続けている飯間浩明さん。もっ
ゲスト/西 加奈子さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第11回
 生活保護の受給者がバッシングを受け、過重労働ややりがい搾取などの弊害が噴出している今、貧困や格差は深刻な社会問題だ。フェミニズムが盛り上がる中で、〝強くあらねばならない〟という呪縛にとらわれた男性たちの多くも生きづらさを抱えている。弱者が弱者のままで、当然の権利として助けを求めながら生きるにはどうしたらいいのか──。
ゲスト/東畑開人さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第10回
 誰もが〝生きづらさ〟を抱える今、心の問題をジャンル分けし、自分の取説を見つけるのがブームになっている。ひと昔前に比べると、「私ってなんだろう」と時間をかけて考える人も減っているようだ。傷つきやすく、実体をとらえることが難しい私たちの〝心〟は現在、「消滅の危機にさらされている」と東畑開人さんは言う。自分を大切にするため
ゲスト/ひらりささん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第9回
「現在、何にお金をかけていますか?」の質問に「趣味」と答える人はどれくらいいるだろう。「オタク」「推し」ということばが浸透した世の中で、好きなものにお金を使うことをアイデンティティーとする人は増えたのかもしれない。しかし、老後2千万円問題が取り沙汰されるなか、「浪費」はネガティブに捉えられることが多い。女性、消費、オタ
ゲスト/岸 政彦さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第8回
 沖縄でのフィールドワークを長年続けている社会学者の岸政彦さん。岸さんのツイートから始動したという『東京の生活史』は、一般から公募した150人の聞き手が、東京で暮らした経験がある150人の語り手の人生を聞く、かつてない規模のインタビュー集だ。カウンセリングとも傾聴とも異なる、ただ「聞く」という行為は何なのか。そして、そ
ゲスト/荒井裕樹さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第7回
 コロナ禍やそれに伴う政治状況の変化によって、世の中にはネガティブな言葉が溢れ、要約という作業で言葉は削られている。〈短くてわかりやすい〉ことが重視される一方で、簡単にはまとめられない現実があるのではないだろうか。今回は障害者文化論を研究する日本文学者の荒井裕樹さんと、私たちの身の回りに溢れる「言葉」と社会との関わり方
ゲスト/ヨシタケシンスケさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第6回
 オリジナル絵本としての第1作『りんごかもしれない』が大ヒットし、その後も多数の人気作を生み出しているヨシタケシンスケさん。何気ない日常を違った目線で捉え、想像する楽しみを与えてくれる〈ヨシタケワールド〉は、大人も子どもも惹きつけてやまない。作中に登場するのは、〝完璧〟ではなく、欠点だらけでいい加減な大人たち。死やネガ
ゲスト/ブレイディみかこさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第5回
 自分と違う状況に置かれた他者の気持ちを想像する力、「エンパシー」。ロングセラーとなっている『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に登場したこの聞き慣れない言葉は、今日的なさまざまな問題を解決するキーワードとして日本で注目された。しかし、エンパシーは万能ではなく、危険な側面もあるという。イギリス在住のブレイディ
ゲスト/田房永子さん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第4回
 高度成長期にあったような「男は外で働き、女は家を守る」という考えは、もはや時代に合わなくなりつつある。女性の社会進出が進み、今では妻が夫よりも稼いでいる家庭も珍しくはない。けれども、洗脳のようにあり続ける「女が家事や育児をするべき」というマインドは一体なんなのだろうか。実母からの過干渉に苦しんだ自身の経験をつづり、『毒親』ブームの火付け役ともなった漫画家の田房永子さんに、親や配偶者からの「呪縛」を解くヒントをお聞きしました。
ゲスト/山崎ナオコーラさん◇書店員が気になった本!の著者と本のテーマについて語りまくって日々のモヤモヤを解きほぐしながらこれからの生き方と社会について考える対談◇第3回
「時短」が時代のキーワードとなった今、私たちは家事を効率的に片付けることを目指せば本当に豊かな生活を送れるようになるのか。一家の経済を支えるために働きながら二児を育て、家事の大半を担っている山崎ナオコーラさんと、「家事」を通してこれからの人間らしい生き方を模索しました。