◎編集者コラム◎ 『新入社員、社長になる』秦本幸弥

◎編集者コラム◎

『新入社員、社長になる』秦本幸弥


新入社員 サムネール
こんなように面陳していただける大ヒット作となるべく。いざ、出陣!

 この作家さんと仕事をしていきながら、ずっと一緒に年をとっていきたい。今回、『新入社員、社長になる』をご執筆いただいた秦本幸弥先生は、そんな作家さんのおひとりです。

 秦本先生とはじめてお会いしたのは、2015年のことでした。きっかけは当時、秦本先生が小説投稿サイトに連載されていた『かいぜん! ~異世界コンサル奮闘記~』という作品です。この作品を読み、「ぜひ書籍化したい!」と思い、ご連絡をさせていただいたのがはじまりでした。

 ただ、この作品に関しては、すでに書籍化の依頼が複数社からあり、紆余曲折のすえ、私は担当することができませんでした。企業経営者でもある秦本先生のビジネス知識とファンタジー世界でのワクワクがあわさった傑作だっただけに、非常に悔しかったのを覚えています。

 しかし、普通であれば選ばれなかった編集者など、この時点で「はい、さようなら」ということも多いのですが、秦本先生は違いました。「別の作品を0から一緒に作りませんか?」と声をかけてくださったのです。

 それは当時、編集者として新米だった自分にとって、はじめて作家さんのほうから「あなたの力が必要です」と言われた瞬間でした。

 それから私と秦本先生は、『本日、職業選択の自由が奪われました』という作品を立ち上げ、さらにその後ご執筆いただいた『パティスリー幸福堂書店はじめました』というシリーズでは、はじめての重版を経験し、ともに喜びを分かち合いました。

 二人で0から、考えに考えぬいたすえに生み出された作品だっただけに、この時の重版は本当に嬉しかったです……。

 今回ご執筆いただいた『新入社員、社長になる』も、秦本先生とともに一歩ずつ、改稿に改稿を重ね、作り上げていきました。書き終わってみれば、その上書き保存回数は、なんと2348回に達していたそうです。

 大変失礼な言い方になってしまいますが……秦本先生も(もちろん私も)ストーリー作りの天才ではありません。ゆえに面白い企画、面白い原稿は、中々産まれてきてくれません。

 しかし秦本先生は、面白い作品にするため何度も何度も打合せを重ね、何度も何度も書き直し、一歩ずつ、ともに傑作への道のりを歩んでくださいます。

 秦本先生との仕事は、いつだって楽ではありません。ですが、いつだって楽しい。だからこそ、私は秦本先生とずっとこの先も一緒に仕事をしていきたいと思っています。二人の「楽しい」が、読者の皆様の「楽しい」にもなることを願ってやみません。

 ご注目のほど、よろしくお願いいたします!!!!

──『新入社員、社長になる』担当者より
  

新入社員、社長になる

『新入社員、社長になる』
秦本幸弥

◎編集者コラム◎ 『終身刑の女』著/レイチェル・クシュナー 訳/池田真紀子
◎編集者コラム◎ 『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』著/涌井 学 脚本/杉原憲明、鈴木謙一