◎編集者コラム◎ 『刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件』赤木京太郎

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『刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件』赤木京太郎


カバーとオビのデザインは、ムシカゴグラフィクスさん。一見して、「旅情ミステリー」と伝わるよう、「ストレートで」というコンセプトでお願いしました(写真は、カバーとオビの色校正紙)。

 ここ数年、文庫ビジネスの土台となっている、文庫書き下ろし警察小説は、超絶レッドオーシャンなジャンルに間違いありません。

 競合が激しいだけに、作風の細分化もさまざま。王道ストレートを地でいく小説もあれば、覇道変化球で押しまくる小説もあって、大袈裟ではなく、群雄割拠の様相を呈していると言っていいでしょう。

 ところが、ところがです。

 かつて小説界を席捲していた旅情ミステリーが、ほとんど見られなくなっているという事態が……意外や意外。

 2時間ドラマの代名詞だった、あの旅情ミステリーが全然書店さんに並んでいないのです! あぁ、なんということでしょう(涙)。

 この旅情ミステリーの絶体絶命のピンチを救うべく、筆を執ったのは、本書『刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件』でデビューした、赤木京太郎先生。

 そんな赤木先生が満を持して生み出した主人公は、警視庁に所属する「見取り捜査」専門の敏腕刑事――仙道健太郎です。

 見取り捜査とは、指名手配被疑者の顔を記憶して、街中で見つけ出すという、かなり特殊な技能を要する捜査方法のこと。

 特に仙道は、2千人を超える顔に加えて、癖まで覚えているスペシャリスト中のスペシャリスト。

 同僚と比較すると、圧倒的に高い検挙率を誇っていますが、その分かなりワーカホリックでもあります。

 つまりは、昔ながらの仕事人間なわけですが、悲しいかな、これも天命とでも言いましょうか、せっかく有給休暇を使って、久しぶりに京都を一人旅しているというのに、指名手配被疑者を見かけてしまいます。

 となれば当然、刑事魂がむくむくと湧き上がり、自動的にスイッチオン。観光旅行から一転、単独捜査へ移行、指名手配被疑者を尾行し始めるのでした。めでたしめでたし。

 果たして、指名手配被疑者は過去にどんな事件を起こしていたのでしょう?

 旅情ミステリーのニューヒーロー、仙道刑事の名推理をぜひお楽しみ下さい。

──『刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件』担当者より

刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件

『刑事仙道 見取り捜査 京都御朱印巡り殺人事件』
赤木京太郎

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