大貫智子

 日本ではあまり知られていないが李仲燮は韓国の国民的画家で「韓国のゴッホ」とも呼ばれている。39歳で夭折した天才画家の妻は日本人の山本方子。今年100歳になるがお元気だ。新聞記者である著者はソウル特派員時代に李仲燮の存在を知る。彼の絵に惹かれ日本で方子へのインタビューを重ねた。李仲燮は1916年に日本統治下にあった朝鮮
大貫智子『愛を描いたひと イ・ジュンソプと山本方子の百年』
母親として、女性として、生き方を学んだ5年間 思春期にさしかかった息子の声変わりが始まった。時々私に隠し事をしたり、嘘をついたりする。こんな時、山本方子さんはどう子供と接していたのだろう。方子さんの夫は、韓国を代表する画家・李仲燮である。故郷は現在の北朝鮮で、朝鮮戦争により方子さんや2人の息子とともに韓国に避難した。