法月綸太郎

「どんでん返し」に欠かせないものといえば、やはりフィニッシング・ストローク――最後の一行で物語をひっくり返すのが一番の妙味でしょう。おすすめ作品を挙げるなら、テリー・ビッスンの「マックたち」(中村融訳)。文庫本で20ページ足らずの短編ですが、ラストの一行(正確には一語)できれいに落ちる。
法月綸太郎さん
 デビュー第二作『雪密室』(一九八九年)に始まり、日本推理作家協会賞受賞作を含む短編集『法月綸太郎の功績』(二〇〇二年)や第五回本格ミステリ大賞を受賞した『生首に聞いてみろ』(二〇〇四年)など、ミステ