消える息子

◎編集者コラム◎ 『消える息子』安東能明
 著者の安東能明さんといえば、警察小説の王道を歩む練達の作家です。近年は、近現代史を下敷きにした社会派小説の領域にも進まれています。そんな安東作品の愛読者からすれば、この作品のコピーである「タイムスリップミステリー」はちょっと意外かもしれません。本作冒頭、八王子の公務員である主人公・宮津和夫は、相模湖に連れ立った息子か