清志まれ

# BOOK LOVER*第11回* 清志まれ
 先日、祖母が亡くなった。戦時中、女学生として動員され工場勤めをしていた彼女は寮暮らしだった。空襲があると防災頭巾を被り、寮を飛び出す。逃げ回る日々に嫌気がさしたのか、ある晩「もう死んでもいい、今晩ばかりは布団で朝まで寝る」と警報を無視して居座った。その夜、爆弾はいつもの避難壕に落ち、友らの命を奪った。寮にとどまった祖