HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第35回
第35回
3月になりました?
花粉症の季節がやってきました。今年は相当敵が強いですね。目も鼻もやられ白旗状態です?
さて、2月は本に助けられた1ヶ月でした。5冊くらい読めたかな? 久しぶりに本屋さんでまとめ買いしてワクワクしながらおうちに帰りました。本を読んでると現実を忘れられて没頭できる。頭が煮詰まった時、どうしようもない現実と向き合わなきゃいけない時、動画を見てても考えちゃうけど本を読む時だけは別の世界で集中して生きていけたからとても息抜きになりました。本の素晴らしさを感じた。
今回はその中でも、三度泣かされた作品を紹介します。
原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』です。
言葉が真っ直ぐに突き刺さる作品でした。
主人公の二ノ宮こと葉は想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に出席していた。気分は最悪。そんな結婚式で、涙が溢れるほど感動する素晴らしいスピーチに出合う。それは「言葉のプロフェッショナル」スピーチライター久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は久遠久美に弟子入りする事に! 作中に出てくるスピーチはどれも素晴らしく、スピーチの面白さを、言葉のもつ力の強さを感じる物語です。
人前で話すのが苦手な主人公こと葉が久遠久美と出会う事により、人としても、スピーチライターとしても成長していく。作品の中にはいくつものスピーチが出てきます。退屈なスピーチは退屈に、面白いスピーチは面白く、途中から心動かされるスピーチも同じように私も目の前でスピーチを聞いてるかのようでした。
こと葉が友人千華の結婚式で初めてのスピーチを担当したシーン。このスピーチが痺れました…。情景が目に浮かんで、友達っていいなぁと、素敵だなと思いました。
全体的に綺麗にまとまっていて読了後もスッキリとした印象。かつまた読みたいなと思わせられるぐらいの登場人物達のキャラクターの強さ。おばあちゃんとか特にいい味を出してくれています。みんな素敵な人の集まりで、名言の連続で心に沁み渡ります。
一歩踏み出す勇気が出ない時。
もう無理だ…って諦めそうになった時。
心が苦しい時、何かを新しく始めたいと思った時。
逃げだしたくなるような困難に向かい合った時。
この本をまた読みたい。そして大切な誰かに贈りたい。そう思えた作品です。
これからも「真っ直ぐに」歩み続けよう。
ぜひ皆さんも言葉のプロフェッショナル達に会いに行ってみてください。
よい本の旅を、田島芽瑠でした。
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