◎編集者コラム◎ 『警視庁特別捜査係 サン&ムーン』鈴峯紅也

◎編集者コラム◎

『警視庁特別捜査係 サン&ムーン』鈴峯紅也


カバーとオビのデザインは、川谷デザインさん。坂下秀彦さんの印象的で、タイトルにマッチした写真を大胆に使って、格好良く仕上げていただきました(写真は、カバーとオビを入稿する際に使用するデータ。本文の初校ゲラも一緒に)。

「警視庁公安J」「警視庁組対特捜K」「警視庁監察官Q」シリーズで大人気の著者・鈴峯紅也先生が小学館文庫に初登場です。

上記3シリーズのタイトルに名付けられたアルファベット、「J」「K」「Q」。

この3文字から、主人公がどんな人物造形なのか、なんとなくイメージが湧くのではないでしょうか。

そして、ご明察の通り、実はこの3シリーズ、世界がリンクしていて、一粒で3度美味しい作りになっているのです。

なんと素敵な計らいなのでしょう。サービス精神旺盛な鈴峯先生なのです。

ほかに、「警視庁浅草東署Strio」シリーズも上梓されていますので、もちろん、こちらもオススメです。

警察官の新海、テキ屋の瀬川、政治家秘書官の坂崎。イニシャル「S」の3人が活躍する下町警察小説――とでも申しましょうか、「J」「K」「Q」がスタイリッシュなら、「S」は粋という雰囲気です。

ならば、本書『警視庁特別捜査係 サン&ムーン』は如何に? なわけですが、こちらは「スタイリッシュ」と「粋」を兼ね備えた「クール」とった印象と言えるのではないでしょうか。

警視監の母、警部補の父、巡査の息子という構成の家族が力を合わせて、凶悪犯を追う警察小説なのですけれども、それぞれ「母はスタイリッシュ」「父は粋」「息子はクール」という性格。

それぞれの警官魂が炸裂、人間として熱い親子3人の活躍を、ぜひお楽しみください。おっと、本書にも「3」という数字が。しかも、タイトルにも「サン」が!?

どうやら、鈴峯紅也作品には「3」が関係しているよう。

こちらも今後のお楽しみなのかもしれませんね。

──『警視庁特別捜査係 サン&ムーン』担当者より

警視庁特別捜査係 サン&ムーン

『警視庁特別捜査係 サン&ムーン』
鈴峯紅也

開高 健 著、高橋 曻 写真『オーパ! 完全復刻版』/43年経っても色あせないアマゾン釣りツアーの記録
【がまくんとかえるくん】稀代の絵本作家、アーノルド・ローベルの魅力