◎編集者コラム◎ 『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』すずの木くろ
◎編集者コラム◎
『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』すずの木くろ
小学館文庫『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』の編集者コラムをご覧いただき、ありがとうございます。本作の編集業務を担当させていただきました、A田と申します。
さてさて、皆さまもうお気づきのことと思いますが、『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』というタイトル。はい、べらぼうに長いです(笑)
数えてみたら26文字もありました。
ふと「世界で一番長いタイトルは何なのか」、ということが気になって調べてみたところ、新刊JPさんで、このような記事を見つけました。
背表紙におさまりきらない?「世界一〝タイトルが長い 〟 本」を調査!
どうやら、一般的にはイギリスの小説家ダニエル・デフォー作『ロビンソン・クルーソー』の初版時のタイトルが、世界一タイトルが長い本ではないか、と言われているようです。
その長さ、なんと英語で68単語、323文字! 日本語に訳すと――
『遭難して他の船員が全滅した中で唯一助かってアメリカ海岸オリノコ河の河口近くの無人島で28年間たったひとりで生き抜いたヨーク生まれの船員ロビンソン・クルーソーの生涯とその驚くべき冒険。海賊に発見されるまでの一部始終を彼自身が書いた手記』
ということで、その文字数まさかの115文字!
やはりワールドクラスは違いますね。完敗です。26文字なんてまだまだでした。たった26文字で「べらぼうに長い」なんて言葉を使ってしまい、申し訳ございませんでした。
しかし……そんな世界最長のタイトルと言われている『ロビンソン・クルーソー』と本作。そのどちらもが、無人島を舞台にした物語というのは、何とも不思議なご縁があるような……。
え? 感じませんか? いやいや汗 そもそもは『もやし漂流記』というたった6文字の仮タイトルからスタートした本作。それが検討を重ねていくなかで、4倍以上長くなったんですから、ほら、これはきっと……な、何か、何かありますよね!(自己弁護)
ということで! せっかくなので、世界的遭難ベストセラーである『ロビンソン・クルーソー』にあやかりまして、同じく世界最長風のタイトルをつけることで、このコラムを締めくくりたいと思います。本作は――
『あるサラリーマンがクソみたいな理由で遭難し無人島に流れ着いたら偶然にも同じように遭難した男女が6人もいて水も食料もなく絶体絶命のはずなのになぜかみな超前向きに人生が変わった登場人物・全員善人の驚くべき冒険。その一部始終を描いた物語』
(115文字)
――です! 以上、『ロビンソン・クルーソー』くらい本作が有名になることを願ってやまない、編集担当A田でした!
──『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』担当者より
『クソみたいな理由で無人島に遭難したら人生が変わった件』
すずの木くろ