深明寺商店街の事件簿〈四兄弟編〉

深明寺商店街の事件簿4兄弟編
「だからさ、西洋料理店というのは、ぼくの考えるところでは、西洋料理を、来た人にたべさせるのではなくて、来た人を西洋料理にして、食べてやる家とこういうことなんだ。これは、その、つ、つ、つ、つまり、ぼ、ぼ、ぼくらが……。」がたがたがたがた、ふるえだしてもうものが言えませんでした。「その、ぼ、ぼくらが、……うわあ。」がたがたがた
深明寺商店街の事件簿 第2話後編
5 「私、長谷川さんとあまり面識ないんですよね」そう言って、ブルーのトレーニングウェアを着た女子が苦笑いをする。翌日の早朝、河川敷のランニングコース。話しているのは、例の書道部員の容疑者の一人、三年の井手走華だ。やや大人びた、中性的な顔立ちのショートカットで、すらりと背も高いので颯爽としたトレーニングウェアが似合っている。書道部というより陸上部のエースといった趣がある。
深明寺商店街_第2話
「下のほうに広場がある」と幸福の王子は言いました。「そこに小さなマッチ売りの少女がいる。マッチを溝に落としてしまい、全部駄目になってしまった。お金を持って帰れなかったら、お父さんが女の子をぶつだろう。
(前編のあらすじ)深明寺坂で交通事故が起きた。運転手は焼き鳥の串を喉に刺し死亡。唯一の目撃者は小学生の良太で、事故直後、車の屋根越しに人影を見たという。良太の様子に不審を覚えた兄の福太と学太
深明寺商店街
  1 「なんだ、この唐揚げ。めちゃくちゃ旨え」  弁当箱の蓋を開けるなり、貴重な唐揚げの一つが横からかっ攫われた。  声を上げる間もなかった。それどころか、盗っ人が