みんなのレビュー >>> 『猫町くんと猫と黒猫』


まつちよさん ★★★★

人に化けられる猫が高校に通うお伽噺。でも、とてもまっすぐな青春小説でした。
お伽噺と書きましたが、その一番の理由は猫が人に化けるからだけじやなく、そのことを周りの人達も知っていて当たり前に受け入れていることです。それを受け入れられているために生じる猫町くんの葛藤は、まさに十代の自分探しで、青春そのものです。
そしてこの物語が一番すごいのは、寿命の問題から目をそらしていないことだと思います。猫と人間は寿命や成長の早さが違う。今は高校生どうしでも二年後には子どもと保護者に見られているかも。そして早く死んでしまったら。そんな問題にしっかりとむきあっていて、しかも前向きです。もし猫町くんが高校を卒業するころになっても、本人も友達も恋人も、きっとそのことを幸せな受け取りかたをするんだろうなと感じました。


すずかさん ★★★★★

子猫の時に喫茶店「猫町珈琲」のご主人と奥さんに助けられた化け猫の猫町くん。
幻想と日常が融合している不思議な世界感で、謎めいたキャラ達がまるでそれが当然のごとく人間達の生活に溶け込み暮らしている。
猫町くんも猫なのに、何故か高校に通い青春を謳歌。その生活ぶりがとにかく面白い! 果たして猫町くんの恋の行方は! ピュアな猫町くんが、さりげなく時々吐く毒舌がかなり楽しくつい笑ってしまった。
私は「猫町珈琲」のご主人と奥さんが素敵すぎて大好きです。喫茶店にはきっと優しい香りがふんわりと漂っているんだろうな。青春あり、友情あり、でも、ちょっぴり切ない。そして心が温かくなる物語。とても楽しく読ませていただきました。皆のその後が気になります! 続編希望です!!


てっすぃ~さん ★★★★

今回の話を拝読して、一番思ったことは「愛の力は何物よりも尊く優しい」でした。猫町くん、井浦さん、川野氏、八雲さん、それぞれの心情を推し測る度に胸がきゅっと締め付けられるようでした。特に、井浦さんは想う相手が猫であり、余年も違う…猫町くんに会わなかった期間の葛藤や懊悩は計り知れません。。最後、結ばれてほんとに、よかった。
物語全体としては、随所にユーモアもありとても面白かったです。著者の今後の作品も楽しみです。


ゆきさん ★★★★★

優しい物語。
主人公は年相応の男子高校生に化けることができる猫、猫町くん。
猫であることを隠しているかと思いきや、育ての親のみならず、同級生や先輩、先生だって知っている。
ああ、猫の生徒だね。それだけで話は進んでいく。
猫町くんの噂を聞きつけ転校してきた名家の猫、元は人間なのに猫になってしまった先輩との交流。
猫町くんが猫であることを、なぜだと問う者はいない。
猫だよね。マタタビやチョコには気を付けようね。
猫であっても、日常を送る。
人間同様、悩みもする。
今を懸命に生きている。
一生懸命に日々を楽しみ、努力する猫町くんに、きっと勇気や元気をもらえる。

物語中では一年が経ちますが、それぞれのエピソードの時間軸は短いです。
やぼかもしれませんが空白の時期、描かれていない物語をぜひとも読んでみたいです。
 


けこさん ★★★★★

読み終わった瞬間、「猫町くーん!」と泣きそうな気持ちで声に出して呟いた私がいた。
悲しくて、ではない。
主人公の猫町くんを通して、なんとも言えない温かさ、泣きたくなるくらいの愛情を、この作品から、たくさんたくさん、受け取ったからだ。

猫も人間も妖怪も、皆が共存できる世界。
皆それぞれの立場で、それぞれの大切なものや、大切な人、そして自分自身の大切な願いや希望を持って、この尾道で暮らしている。

ああいつか、私も尾道へ行きたい。鞆の浦にも。
ひょっとしたら、そこで出会った猫の中に彼らの仲間がいるかもしれない。色んなお話ができたらどんなに楽しいだろう。

本を読んで、「この地に訪れてみたい」と思ったのは本当に久しぶりだった。

猫は、どうしても人間よりも早く成長し、それ故に短命だ。
けれども、だからこそ人間の姿で、恋や友情、勉強などを全力で楽しむこの愛すべき猫たちが、ずっとずっと周りの人間の家族や友人達、そして愛しい人と共に幸せに暮らしてくれることを願わずにはいられないのだ。

そして、この素敵な作品がシリーズ化することを希望!!
むしろ熱望!!
スピンオフで夏目君達のお話とか、秋津先輩達のお話とかでも♪
(この作品を読んだら、きっと皆さんも、彼らのスピンオフを読みたくなるに違いない!と思ってます笑)。

最後に。
猫町くんのいれた猫町ブレンドを、私もいつか飲みにいけますように♪


マオさん ★★★★

主人公は高校1年生の猫町くん。しかし、猫町くんは人に化けられる猫なのです。
この小説は、そんな猫の猫町くんが、人間の女性に恋をするお話し。
「咲いた花に罪は無い。」つまり、抱いた恋心に罪は無いのである。
そんな冒頭から始まるストーリーに引き込まれないはずが無い!
続きが気になりすぎて1日で読みきってしまいました。

個人的に読みどころとしては、猫町くんは人に化けられると言っても寿命は普通の猫と同じなので、人間と同じ時間は過ごせない…そんな事情もあるなか、どんな恋の結末を迎えるのか?
また、恋の話に留まらず、友情についても考えさせられる話も織り込まれているので【青春小説】として楽しめる作品です。
それと同時に、ちょっとミステリー(?)の要素もあるような…ないような…(笑)
私が何故このような表現をしているのかは読んでみたら分かります!
面白い作品なので読んでみて欲しいです。


たんちゃんさん ★★★★★

尾道で喫茶店を営む猫町夫婦に拾われた猫の光太郎は人間に化けられる化猫の血をひく高校生。同級生に恋をしたり人間なのに猫になってしまった先輩たちと過ごしている。読み始めは『猫の正体を隠してるのか?』と思ったけど、みんな猫であることを受け止め普通に高校生活を過ごしていた。秋津先輩のトラウマ、『そこにいるだけで愛される』ってセリフには胸が痛くなったり、猫町くんの恋が微笑ましかったり。猫が主人公のこの青春小説をいつの間にか私も受け入れこの世界を楽しめた。とても素敵な物語でした。


ネコさん ★★★

化け猫が受け入れられる街、共存できる世界、違う種にありがちな悲恋ではない淡い愛そんな世界を体感出来ました。私は猫6匹と暮らしているのでこんな街に暮らしたいなと考えてしまう1冊でした。
老若男女・猫好きさん・ファンタジー好きさん・世代などを問わず様々な世界観の小説が好きな方に是非読んで頂きたい1冊です。


ゆーさん ★★★★★

読み始めは猫が変身して人間に…!?
そして学校に…!?
大人しくて冴えない猫男子な主人公が
学校生活の中で
突然やってきた派手な男の子に巻き込まれたり、恋をしたり、人間から猫になってしまった先輩と共にしたり…なドタバタコメディになるのかと思っていたら……
(とにもかくにも猫だらけ! 猫好き必読!)

猫だから時間のスピードが違っていて長くは生きれないのに人間に恋をしてしまった猫町くん。

切なく哀しい。
でも頑張って欲しい。
ラストの猫町くんの好きな人からのシーンがものすごく温かくて、本気を感じて涙しました。
そんな風に愛されるって素敵。

人情味溢れる猫町くんの今のご両親も必見。

いろんなキャラクターが際立っていて
誰が1番なんて決められなくて
本作は皆が皆、周りの大事なヒト(猫ほか含む)のために生きていて…

この青春ものがたり、読んでいて最高に爽快です!

そしてラストのファンタジー感がまた話に華を添えていて最高に素敵な、今後に続くお話だと思いました。
私個人としては、話の中身は違えど、映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」に次ぐ、素敵なお話だと思うので、皆に知ってもらうという意味で映画化もしくはアニメ化も希望です! ただ原作も是非読んで欲しい!!!

そんな素敵なお話でした。


レビューのご投稿ありがとうございました。

 

nekomachikun

『猫町くんと猫と黒猫』樒屋京介