『殺し屋の営業術』野宮 有/著▷「2026年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR

史上初、乱歩賞受賞作のノミネート
営業×殺し屋──って、そんな組み合わせアリ!? 本作を知った時、きっと皆様そう思われたのではないでしょうか。
主人公は、営業成績第1位、契約成立のためには手段を選ばない凄腕営業マン・鳥井。深夜のアポイント先で刺殺体を発見します。凶行に及んだのは、金で殺人を請け負う「殺し屋」でした。鳥井は口封じとして消されそうになりますが、「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」と語り出します。そう、なんと〈商談〉を始めるのです──。
「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」
「契約率は25%……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」
研ぎ澄まされた営業トークを矢継ぎ早に展開し、場の空気を掌握する鳥井。
「あなたは幸運です。私を雇いませんか? この命に代えて、あなたを救って差し上げます」
契約成立。鳥井は、殺人請負会社に入社することに。前代未聞の、「命がけの営業」が始まります。
唯一無二のアイディアは、著者・野宮有さんご自身の営業職時代の経験から生まれています。ただしご本人いわく、凄腕営業マンの主人公・鳥井とはまるで違ったとのこと。配属初日にラミネート加工の機械を故障させて、始末書を書く羽目に。その後、半年で営業部署をクビになってしまったそうです。
そんな人生経験を見事エンタメに仕立て上げ、乱歩賞受賞を掴み取りました。乱歩賞受賞作が本屋大賞にノミネートされるのは史上初。乱歩賞の新たな歴史を切り拓きました。
帯のデザインは、実は重版のたびに変えています。野宮さんの出身地である九州限定帯を含めると、半年で作った帯はなんと計15種! 3刷からは、主人公・鳥井のキャラクターイラストが掲載されています。最新の本屋大賞ノミネート帯では、鳥井が書店にお越しの皆様を法被姿でお迎えします。
「続編を読みたい!」とのたくさんのお声を頂き、シリーズ化が決定しました。第2弾『殺し屋の出世術』は2026年中にお届けできればと思っています。鳥井の次なる営業先は、社内!? 1巻に引き続き、超異色のお仕事小説としても堪能していただける予定です。ぜひ刊行を楽しみにお待ちください!

──講談社文芸第二出版部 竹内美緒


