さんず

推してけ! 推してけ!」第22回 ◆『さんず』(降田天・著)
評者=石井光太(ノンフィクション作家) 自死が織りなす残酷で滑稽な人間劇場 もしあなたが自ら命を絶つとするならば、いかなる理由によるものだろうか。耐え難い苦痛から逃れたいから? わが身に起きた不条理を世に知らしめたいから? 誰かに復讐を果たしたいから? 人間は命を授かった時から生きることへの本能を身につけている。だが、
降田 天『さんず』
まえがきのようなもの この作品を「どのように」PRするかについて、担当者と何度も話し合ってきました。本作は自殺幇助業者という架空の業者を扱ったフィクションであり、我々は根っからのフィクション作家です。不道徳なこと、不謹慎なことを含む非現実の出来事を頭の中で想像し、作品として出力する仕事をしています。とはいえ、作品ごとに