ドリアン助川

◇自著を語る◇  ドリアン助川『水辺のブッダ』
 ホームレスの男と、風俗嬢が主役だ。情ではなく、哲学を柱としたこの物語に、『水辺のブッダ』とタイトルをつけた。  今世紀の初めの頃、私はマンハッタンに住んでいた。摩天楼の隙間から覗く暗く蒼いイーストリ