三羽省吾

今月のイチオシ本【エンタメ小説】
 あれは、どういう流れだったのか。いい感じでお酒が回った仲間たちと、バッティングセンターに行ったことがある。総勢何人で行ったのか、誰がいたのか、全員の顔まではもう思い出せないのだけど、空振りしては笑い、球がかすっては笑い、ととにかく楽しかった記憶しかない。夜が深い、猥雑な歌舞伎町のなか、あのバッティングセンターだけは、
◎編集者コラム◎ 『刑事の遺品』三羽省吾
 三羽省吾さんの単行本『刑事の血筋』を、『刑事の遺品』として改題し文庫化する編集業務に携われるとなった時、胸の高鳴りを抑えきれなかった。それくらいに三羽さんの作品に魅せられ、追い続け、より多くの人に届けたいと思ってきた。