伊吹有喜

『犬がいた季節』伊吹有喜/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『犬がいた季節』は、著者である伊吹有喜さんの母校、三重県立四日市高校を舞台に描かれた青春小説です。実際に高校で生活していた犬をモデルに、その視点を交えながら18歳の迷いや決断、友情や恋などを瑞々しく綴っています。背景となる時代は昭和の終わりから平成の12年間と、時は流れて令和の始まりまで。第1話の女子高生は手紙で気持ち
伊吹有喜さん
記憶に残っていたホームスパンという単語  手作業で羊毛から糸を紡ぎ、手織りで作り上げるホームスパン。もともとはイギリスの伝統織物だ。それが明治時代に日本に伝えられ、岩手の盛岡、花巻周辺で産業として根付
omoide
 小学五年生の頃、同級生が興奮気味に、親戚がトンカツに醤油をかけて食べていたと語りました。カツに醤油はおかしいというのです。彼女の言葉に深くうなずき、私は同じぐらいの熱量で答えました。 「そうだよね、