千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女

今月のイチオシ本【歴史・時代小説】
 デビュー作『虎の牙』、二作目『落梅の賦』と戦国時代の武田家にこだわってきた武川佑は、三作目となる本書で、架空のヒロインを主人公に、先行作が少ない室町六代将軍・足利義教の時代を舞台に選んだ。迫力の戦闘シーンや重厚なテーマを継承しつつも作風を広げたところは、新境地といっても過言ではない。