周防柳

◇自著を語る◇  周防柳『とまり木』
 みずから死を選ぶ、ということについて私が初めて真剣に考えたのは十六歳、高校一年生のときでした。夏目漱石の『こころ』を読んだことがきっかけです。  主人公の「先生」は若き日に友を裏切り、死に追いやって
周防 柳さん『とまり木』
現実と地続きなようで、どこか不思議な遊園地 ──『とまり木』の前半は2つのエピソードが交互に語られていきます。ひとつはたび重なる不幸に見舞われながらも、必死で居場所を見つけ、大人になっていく伊津子の