誉田哲也

「警察小説大賞」連動企画 ◇ 誉田哲也が明かす「警察小説の極意」後編
 警察小説においては警察の組織機構や捜査手法を「正しく書く」ことが大前提だ。誉田哲也氏は先月号掲載のインタビュー前編でそう述べた。さらに「警察という実在の組織をお借りして小説を書く際の、礼儀であり職業倫理である」とも言う。では、その一線を越えたうえで、筆者は、自分なりの色をどう付ければいいのか。これから執筆を目指す方に
「警察小説大賞」連動企画 ◇ 誉田哲也が明かす「警察小説の極意」前編
 2017年に創設された警察小説大賞も第三回を迎えた。今後も、警察小説のさらなる隆盛、そして革新を願うなか、応募者たちはいかなる姿勢で執筆に臨めばいいのか。女性刑事を主人公に据えた「姫川玲子シリーズ」、また「〈ジウ〉サーガ」では警視庁特殊急襲部隊を登場させるなど、常にジャンルに新風を吹き込んできたのが誉田哲也氏である。名実ともに警察小説のトップランナーの誉田氏に、「創作の極意」を聞いた。
誉田哲也さん『妖の掟』
 警察小説に新潮流を作り出した姫川玲子シリーズや〈ジウ〉サーガなどのベストセラーを送り出してきた誉田哲也は、一方で、青春小説や犯罪小説などジャンルを横断し続けてきた作家でもある。なかでも伝奇ロマンと位置づけられるデビュー作『妖の華』は異彩を放つ。『妖の掟』は、その十七年ぶりとなる続編だ。