さとみ らん

里見蘭

一九六九年東京都生まれ。早稲田大学卒業。二〇〇四年、『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。〇八年『彼女の知らない彼女』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。

◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載最終回
終章──余震 都築が車寄せにバンを停めた。大型のバンはレンタカーだ。都築は予…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第238回
「どういう意図でしょうか」裁判所を出ると志鶴は田口に疑問をぶつけた。「考えら…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第237回
 三人の検察官の顔色が変わった。だが驚いたのは志鶴も同じだった。田口もだろう…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第236回
 休憩後、公判が再開された。「被害者参加人による意見陳述を行う」能城が告げた…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第235回
 志鶴は息を吸った。「──お約束どおり、今度は法律の話をします。冒頭陳述でも…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第234回
 綿貫絵里香さんの事件で検察官が示した証拠①増山さんの自白及び供述調書②17…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第233回
 先ほどのショックはまだ尾を引いている。ポケットの中のシリコンバンドを握った…
 傍聴席がどよめき、記者たちが何人も法廷を飛び出していった。増山が呆然と目と…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第231回
17 六月三日。増山の第八回公判期日。能城が開廷を告げた。傍聴席には今日も文…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第230回
 休憩を挟んで、裁判員からの質問を能城が代わって訊ねた。質問者として注目され…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第229回
「その日の夕方、足立南署に当番弁護士が接見に来た。そうですね?」「──はい」…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第228回
 休憩後、ふたたび開廷した。反対質問に立ったのは青葉だった。増山に向かって微…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第227回
「では次に、逮捕の直後に行われた取調べについてお訊ねします。増山さんはここで…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第226回
 刑務官に付き添われて出廷した増山は、志鶴と目を合わせようとしなかった。が、…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第225回
16 五月三十一日。増山の第七回公判期日。今日は増山への被告人質問と、被害者…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第224回
 続いて、本日最後となる、検事調べの三本目の映像が再生された。三月二十二日。…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第223回
 映像が流される。増山の様子は前回の検事調べのときとは明らかに異なっていた。…
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第222回
『当たり前の話だけど、無実の人間を起訴したい検察官なんていない。もちろん君は…