首藤瓜於

『脳男』シリーズ待望の新作。といっても、今一つピンとこない方もいるかも。それもそのはず、前作から何と一四年ぶりの第三作なのである。 『脳男』は二〇〇〇年の第四六回江戸川乱歩賞受賞作で、愛宕市という中部地方の架空の都会を舞台にした話。市警の茶屋警部は街を震撼させている爆弾魔を逮捕しにアジトへ乗り込むが、つかまえたのは犯人