HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第16回
第16回
8月になりました?
あっという間に夏が来て、時がたつのは速いものですね。
最近、時代の流れを感じることが多いのです。
まだ19歳の私でもです(笑)。
ちょっと前ではありえないような光景が当たり前のように目の前にあって、世の中は日々進化しているのだなと感じます。
ニュースやドラマや映画が携帯で見られる時代なんて不思議じゃないですか?
私は、元号が発表される瞬間にお家にいなかったものですから、ドキドキしながらツイッターライブで拝見していました。
そんな事まで携帯でどこでもリアルタイムで見られるようになったんです。
最近では、飛行機でもWi-Fiサービスが始まったり、時代の流れは凄いなと思います。
今では、小さい子用のキッズ携帯の機能も凄いんですよ!
私の時はたまごっちが流行っていました(笑)。あの頃はまだまだ白黒だったのに、最近のたまごっちの進化も凄い。リアル。
時代の流れで世界が進化していくからこそ、生きやすい世の中になり、有難い環境に感謝すべきことがたくさんありますね。
でも、便利になっていくものの中に、失われていく日常もあることは確かです。
善と悪を見失わないように、常に何が正しいのか考えながら生きていかないと。
時代の流れとは自分たちが思うよりも速いもので、置いていかれるとあっという間に遠くなる。
気がついたら「あの頃は」が通用しなくなる。
「昔はこうだった」とか「あの頃は」とか言ったって、私達が生きているのは今なのだから。今の時代に考えを合わせていかなくては。だからといって、全てそうすべきとも思いませんし、昔からの秩序を守るべき時もあるでしょう。
あーあ、シンプルに生きるって難しいですね。
でもきっと、昔より生きやすい世の中のはずなんです。
便利なものが多すぎるくらい。
歴史に感謝です。
さて、今回オススメする本はこちらです?♀
松井玲奈さん作の 『カモフラージュ』。
空港の本屋さんに行って、何気なく手に取った本が松井玲奈さんの作品で驚きました。
いつものように、最初のページを読んだ瞬間に惹き込まれてまっすぐレジに向かいました。
食べ物が絡んだ6編の短編集です。
こんなにもってくらい、全てジャンルが全く違う6つの物語。
ページをめくり、物語が始まれば途端に惹き込まれあっという間に読み進めることができました。
ジャンルは異なるのに読めばすぐ世界が広がって、冒頭からグッと心を掴まれます。描写がとても丁寧で綺麗だなと感じました。
なんとも繊細に状況が浮かんできて、リアルな世界観が飛び込んできました。
面白すぎて福岡・東京間であっという間に読み終わりました。
「本あまり読まないんですけど何か読んでみたくてオススメありますか?」とよく質問されることが多いのですが、どんなジャンルが好きなんだろう? とか初めての方でも読みやすい本はどれかな? と迷うことがあるんです。
その点、『カモフラージュ』はオススメしやすいなと思いました。
文章に癖がなくて丁寧な描写は読みやすいですし、ジャンルも多種多彩で、普段本を読まれない方でも興味を惹かれる物語が必ずあると思う。
静かにスッと風が横切るように、当たり前に広がる世界観が私は好きでした。
普通じゃありえないことでも、なんだか親しみを覚えて惹き込まれてしまう。そんな感情を生むことができるのが本の世界だなって思います。
松井玲奈さんのように、透明感を感じる作品でした。
また次回作が出たら手に取りたいと強く思います。
皆さんもぜひ読んでみてください。
読了後に私は無性に冷めたオムライスが食べたくなりました。
それでは良い本の旅を。田島芽瑠でした。
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