HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第39回
第39回
7月になりました?
あっという間に下半期突入。毎日暑くて、かき氷やらアイスやら食べたくなっちゃう?
かき氷もふわっふわのケーキみたいなかき氷があってそれが大好きなんです!お店に行かないといけないからなかなか食べられないんだけど…。街に出たら絶対に食べます?
最近本当に街に出ることが減って、プライベートでメイクすることもなくなった笑
緊急事態宣言が解けて一回だけ天神にランチしに行ったけど、天神が久しぶりすぎてソワソワしちゃいました。警固公園が封鎖されたの知らなくて驚いた…。待ち合わせも久しぶりだからキョロキョロしちゃって、天神がすごく都会に感じて緊張しました。仕事以外でメイクすることがないから、写真とか撮る機会も減っちゃって、SNSに投稿する写真がなくて必死です笑笑
東京の友達からも頻繁に東京来る予定ないの?って連絡がきます。コロナ禍になる前は月の半分あっちに行ってたりしたから、それがパタっとなくなって東京がすごい遠い場所に感じる。ディズニーランドなんて幻だったんじゃないかとさえ思います笑
いつかまた行けますように。
今日はこの季節にぴったりの一冊『おれのおばさん』佐川光晴さん作を紹介します。
この本とても好きだなと読了後一番に思いました。
都内の名門中学に通っていた主人子〝陽介〟はある日突然父の逮捕を知らされる。父の横領したお金を返済するために、通っていた名門中学を退学せざる得なかった陽介。母の姉が運営する札幌の児童養護施設〝魴鮄舎〟に預けられた陽介がパワフルなおばさんと仲間に出会い色んなことと向き合いながら成長していく物語。
陽介が家族や周りの人と向き合いながら、自分自身をしっかり見つめて考えながら成長していく姿はとても逞しくて大人よりも大人に感じる部分がありました。
母親の姉、恵子おばさんはとても逞しくダメなものはダメとしっかり叱り、逆に悪い事をしていないなら謝る必要がないと教えられる人。陽介の学校で起こったトラブルへの対処の仕方がとてもかっこよくて、ちゃんと大人で素晴らしいと感じた。とにかくパワフルで、文面からも勢いを感じるくらい?会いたいなってとても思います。
父が愛人のために横領して捕まって、必死で頑張って合格した私立中学を退学しなきゃいけなくなって、母は横領のお金を返済するために24時間つきっきりで働く介護の仕事を始めて、自分は札幌の児童養護施設に預けられることになってと波瀾万丈では片付けられないくらい一気に生活が変わった主人公。だけどこの作品は全然暗さがないんですよ。明るいって言うとなんか違う感じがするし、軽いとも違う。けど重たさがないというか、前向きというか、風みたいな感じ。そこがすごい。それは主人公の周りの人間のおかげなんだろうな。主人公の強さもあるのかもだけど、人は一人では生きていけないという事を改めて考えさせられます。
大丈夫!生きていれば何とかなる!だからそんな顔しなさんな!しゃんとせい!と恵子おばさんに背中叩かれた気分笑
当たり前のように人を救える人ってすごいよね。カッコいい。
とても読みやすいのであまり普段読書されない方にもおすすめできる一冊です!
よい本の旅を、田島芽瑠でした。
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