HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第40回
第40回
8月になりました?♀️
オリンピックでの日本の活躍がとても嬉しい今日この頃。皆さんいかがお過ごしですか?
この時期に私はいつも着る服に悩みます。今が一番わかりやすい季節なんだから半袖着とけばいいじゃんって思いますよね。違うんですよ…。気温差が半端ないんですよ!外は歩くだけで汗をかくほど暑いのに、建物に入ると一気に寒くなってこの温度差に体がびっくりする。プラス日焼けもしたくないから半袖だと日焼け止め塗るのがめんどくさくて? 長袖だと一石二鳥なんよね。寒さを我慢するよりは暑さを我慢する方が得意なので私は羽織りか長袖のものを着ることが多いです。
皆さんにはこんな悩みはありますか?
今回は、今年も家で過ごされてる方が多いこの夏にゆっくりと読んでほしい一冊をご紹介します。
『平成くん、さようなら』古市憲寿さん作
「ねぇ平成くん、なんで死にたいと思ったの?」と書かれている帯に惹かれて手に取った作品。
舞台は安楽死が合法化された日本。〝平成くん〟は平成を象徴する人物として有名だった。そんな彼に突然「安楽死で死にたい」と言われた主人公・愛。何故彼は安楽死を選んだのか。受け入れられない愛は、何とか彼の考えを変えたいと願う。平成が終わるその前に。
「あれ?安楽死って合法化されてないよね?」と錯覚してしまうほどにリアルな現代の日本が描かれている。〝安楽死の合法化〟以外がノンフィクションだからこそリアルに感じた。生きる事に対しての考え方も、死への考え方も人それぞれなのは確かなんだけど、その違いをこんなにも間近に感じることが今までなかったから、こうも人によって変わるのか、と思いました。もし大切な人から安楽死で死にたいと言われたら、私はどう思うのだろうか。やはり生きていてほしいと願うと思う。どんな理由があろうとも、大切な人達には生きていてほしい。みんなと一緒に生きていきたい。だって悲しいし寂しいもん。
優しくて切なくて、心の湖にぽちゃんと水滴が落ちて静かに波打っているような、そんな不思議な気持ちになる作品。
死への重みも、生きる重みも感じられて、私は今をどう生きていきたいのかと考えさせられる。この本を読んだ後に、どう言葉にして皆さんに伝えたらいいのか悩みました。自分の言葉が凄く薄っぺらく感じて、文章にするのがとても難しかったです。それくらい深く考えさせられた作品でした。皆さんも是非。
良い本の旅を、田島芽瑠でした。
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