書店員さん おすすめ本コラム
やりきれなさが感動に変わる3冊
文教堂北野店(北海道) 若木ひとえさん
日々の生活の中で、やりきれない思いを感じることはございませんか? わかっているけど、認めたくない。そんなこと知ったこっちゃない。なんで自分ばっかり? など、そんな自分をもてあましていたら、この3冊を読んでみてください。やりきれなさが感動に変わるかもしれません。
人と向き合うということ
岩瀬書店富久山店プラスゲオ(福島) 吉田彩乃さん
昔を振り返ったりすることありませんか? 学生の頃憧れていた人、くだらない話ばっかりしてた友人、苦手だった先生、思い出すといろんな人と関わってきたんだなあと感傷的になってしまいます。今まで出会ってきた人と同じくらいいろんな感情にもぶつかってきたと思います。それは愛情だったり友情だったりしますが、そんな言葉では表せない感情も時にはありますよね。
うちなー(おきなわ)小説・絵本の1年を振り返る! 3冊
リブロリウボウブックセンター店(沖縄) 筒井陽一さん
こんにちは。今回はこの1年で話題を集めた、沖縄を舞台とした文芸・児童書を振り返りたく思います。まずは何といっても直木賞受賞作『宝島』真藤順丈……戦果アギヤー(戦果を挙げる者=占領米軍から物資を奪取する者・義賊)の荒くれ者たち、その中で英雄と呼ばれていた男が突然消えた。
完結した小説をイッキ読み!
宮脇書店本店(香川) 山岡江梨子さん
大好きな作家さんの新作を、今か今かと待ち焦がれるのも楽しいのですが、完結したシリーズ物などの作品は待たずにラストまでイッキに読める贅沢さがありますよね。 そこで、実際に私がまとめ買いしてイッキ読みしてしまった且つ完結した、している作品をご紹介します。
あなたの知らない……お薦め本の世界
紀伊國屋書店鹿児島店(鹿児島) 花田吉隆さん
今年数えで41歳になるものだから、周りの勧めで近所の神社に厄払いに行くことにしました。どうやら厄というものは普段の暮らしの中で知らず知らず溜まっていくものらしく、知らず知らずに溜まっていくといえば、返事を出していない年賀状や借りたままの本、猫のために買ったクッションなんてもう何個目になるだろうか?
答えはいつも本の中にある
成田本店みなと高台店(青森) 櫻井美怜さん
平成が終わろうとしている。安室ちゃんも引退し、一緒にルーズソックスを履いていた地元の友人からの年賀状には「息子が中学生になりました」と信じられないことが書いてある。そうか、私達は大人になったのか。
憧れのライフスタイルが詰まっている3冊
SHIBUYA TSUTAYA(東京) 内山はるかさん
『昨夜のカレー、明日のパン』(木皿泉著) 7年前に死んでしまった夫、一樹。今も一樹の父、ギフと一緒に暮らすテツコ。変わらない日々を送り続けるテツコに恋人からの結婚話が持ち上がって……。
14歳に共感してしまう3冊
文教堂北野店(北海道) 若木ひとえさん
「14歳」は、どんな年齢なのだろう。かつてその年齢だった自分を思い出せたとしても、たぶん答えはみつからない。今回ご紹介する3冊は、個性的な14歳が多数登場します。 川澄浩平さん『探偵は教室にいない』、第28回鮎川哲也賞受賞作品です。舞台は札幌、著者も札幌在住、しかも書店に勤めた経歴もあるという事実に親近感湧きまくりです。
衝撃で眠気もどこかへ消えたんです!
岩瀬書店富久山店プラスゲオ(福島県)吉田彩乃さん
本当は別の3冊を紹介しようと考えていましたが、3日ほど前に軽い気持ちで手に取った本があまりにも衝撃的すぎて読み終えた後もしばらく頭から離れず、先に考えていた3冊がどこかへ消えてしまったのです。
ガチマヤー(食いしん坊)あつまれ! な3冊
リブロ リウボウブックセンター店(沖縄)筒井陽一さん
こんにちは。年末も日に日に近づいてきました。冬はほっこりしたご馳走で食卓を彩りたいもの。沖縄も汁物や温かい料理が、時節柄好まれます。誤解されがちですが、当県も決して常夏の島ではありません。冬は風が非常に強く、はっきり言って寒いッ! 体の芯から温まりたく、皆で鍋などつつく機会も多くなりましょう。活躍するのは実用書。中でも地元出版社による沖縄の本─県産本─の動きが店頭でも安定・人気です(県内では約20の出版社が硬軟あらゆるジャンルで精力的に活動中)。