書店員さん おすすめ本コラム

心がほっこりあたたまる物語。

丸善ラゾーナ川崎店(神奈川) 山田佳世子さん

 少しずつ寒くなってきた。外で遊ぶのも楽しいけど、暖かい部屋の中で温かいお茶を飲みながら大好きな本を読む時間が格別に楽しくなってくる。

今回は、普通に暮らしている人々のところに、ある日突然、動物やロボットといった、人ではない異質な存在がやってきて、共に暮らしたり旅に出たり、という心が少しほっこりするような小説を選んでみた。

飲みながら読みたいおつまみ小説vol.2

紀伊國屋書店天神イムズ店(福岡) 嘉村佳奈さん

 早いものでもう年末、飲み事の多い季節がやってきました。いい気分に酔っ払って家路につき、その日起きた出来事や話した事に思いを馳せながら本をめくる事ができる、幸せな季節です。今日は、帰ってもう一杯飲みながら読みたい小説を三つ、ご紹介します。お疲れ様の代わりに、美味しいお酒と次の日を少しいい日にしてくれそうな本と過ごす夜をどうぞ。

ミステリの新潮流を見逃すな! いま読むべき「華文ミステリ」三作

ときわ書房本店(千葉) 宇田川拓也さん

「華文ミステリ」という名称を目にして、それが中国語で書かれたミステリであるとご存知の方はごく少数だろう。また、台湾の皇冠文化出版が島田荘司に協力を仰ぐ形で創設した、公募の華文ミステリ文学賞があることに驚かれる向きもあるかもしれない(主催者や名称を変えながら第五回を迎え、現在は「金車・島田荘司推理小説賞」に)。そんな、まだまだ知るひとぞ知る華文ミステリだが、二〇一七年、いよいよ日本でも注目度が一気に高まる好機がやってきた(理由は後述する)。いま、このタイミングで読むべき三作を、今回はご紹介したい。

想い合う家族

ブックマルシェ津田沼店(千葉) 渡邉森夫さん

 世の中には色々な形をした家族がある。ひと括りにはできないが、そのいくつかを紹介したい。テーマは「押し付けないけど想い合う家族」。

恐怖を楽しむホラー、強く生きたいと思わされる怪談

丸善ラゾーナ川崎店(神奈川) 山田佳世子さん

 怖い話が好きだ。ホラー小説とか映画とか。テレビで心霊特番とか本当にあった怖い話とか放送されれば、録画してまで観てしまう。

もちろん普通に文芸書も大好きだが、好きなホラー作家さんの新刊が出ると、読んでいた他の本を一旦置いてそっちを読みたくなってしまう。“怖いもの見たさ”というのもあるし、現実とかけ離れた物語を読むことで、ある種逃避のような感覚になるのも、なんかいいのだ。