HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第8回
第8回
もうすぐ2018年が終わりますね。
1年の早さに驚くばかりです。
あっという間に時間が過ぎて、この1年何かしたかな? って考えちゃう事もあります。
今年1年も色んな事を経験させていただきました。
連載が始まったり、「ラーメンにシャンデリア」で解説を書かせていただいたり、小学館さんのおかげで大好きな本に関わるお仕事が増えました。
小学館さんをはじめ
読メル幸せを読んでくださってる皆様
本当にありがとうございます。
2019年も応援よろしくお願いします!!
2018年の最後に紹介させていただくのは
早見和真さんの「小説王」です。
早見和真さんの「イノセント・デイズ」を読んだことがあって、そのときに衝撃を受けました。
美しさや尊さ、切なさと清らかさ、
残酷さを包み込むような温かさを感じる作品でした。
今回の「小説王」は全く雰囲気が違う作品で、正直に言うと調べるまで「イノセント・デイズ」と同じ作者さんだとは気がつきませんでした。
売れない作家と崖っぷちに立つ編集者の戦い。
1冊の本を中心に、様々な人を巻き込みながら熱がどんどん上がっていく…凄い熱さを感じる作品でした。
小説家と出版社の関係や裏側が見れるのはなかなかないので、なんだかドキドキしました。
驚きの発見もあったり、意外とこうなんだってリアルに感じました。
「自分はどうしてこんなに日本語に不自由なんだろうって、どうして伝えたいことを素直に書くことができないんだろう…」って部分も共感しちゃいました。
頭の中に浮かんでたり、心の内に感じてることも、文字にすると上手く書けなくて、自分の力の無さにいつも落ち込みます。
でも、書くことは楽しい。
文章を書いてる時はあれこれ悩むのですが、書き終わった後のふって抜ける感じが好きなんです。
私もいつかは、書いてみたい。
自分の物語を誰かのために…。
私にとって本は、新しい世界への切符です。
手に取った瞬間に、見たことのない世界へと出発できる。
本を読んでる時だけは、現実を忘れられるので、
何度も救われました。
楽しくてしょうがないし、どんどん読みたいって思います。
一冊一冊に誰かの魂が込められていて、沢山の人の熱がこもってるからこそ、私達読者は魅了され、虜になるんです。
改めて、私は小説が大好きだなとこの本を読んで思いました。
アイドル業界に「冬の時代」が訪れぬように、これからも熱く頑張ろう。
良い本の旅を…
そして、良いお年を。田島芽瑠でした。
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